データで見る不動産購入 【神奈川県 秦野市】

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神奈川県中央西部に位置する秦野市は、小田急線で新宿まで1時間強という通勤圏でありながら、丹沢山系への登山口でもあり、また大磯・平塚など海にも近く、少し足を伸ばせば箱根という、大自然に囲まれた、ゆったりとした街です。そんな秦野市での不動産購入について、データをもとに見ていきましょう。

1、神奈川県秦野市は人口・世帯数ともに横ばい

2017年現在の秦野市の人口は16万6千人、世帯数は約7万世帯です。東京への通勤圏内ということもあり、最近10年間で人口は微減、世帯数は微増となっています。2016年の転入数、転出数は均衡しています。

 

1-1. 人口・世帯数(2017/1/1現在)

人口 166,577人
世帯数 70,388世帯

 

1-2. 人口・世帯数の推移

 

1-3. 転入・転出(2016年中)

転入者数 5,783人
転出者数 5,849人

※出典:秦野市ホームページ

 

2、神奈川県秦野市の不動産価格相場

 

2-1. 秦野市の土地価格は一戸建て用地が1,000万円前後と、とてもリーズナブル

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。神奈川県秦野市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。

㎡あたりの土地価格は9~10万円程度と、同じ神奈川県内の鎌倉市(約24万5,000円/㎡)、藤沢市(約22万9,000円/㎡)、平塚市(約15万9,000/㎡)などと比較しても、半分~2/3程度です。一戸建て用地として100㎡(約30坪)を購入しても1,000万円前後となりますので、求めやすいエリアと言えるでしょう。

最近10年間の価格推移を見てみると、公示価格で約15%、基準地価で約20%の下落となっています。

ここ数年、低金利政策やインバウンド増で全体的な地価は上昇していますが、それを牽引しているのは、住宅需要が大きく、外国人観光客の集まる都市部の再開発エリアや商業地で、それ以外は横ばいか下落の傾向にあります。

今後さらに「上昇エリア」と「横ばい・下降エリア」の2極化が進むとみられていますが、秦野市においては最近10年間で人口増加や地価の上昇はみられず、今後大きな政策転換等がない限り、緩やかな下降傾向が継続すると思われます。

 

■公示地価、基準地価とは?
公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。
同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

 

秦野市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2017年) 94,764円
基準地価(2017年) 101,147円

公示・基準地価の推移(平均/㎡)

 

2-2. 新設住宅着工戸数は徐々に減少。分譲は大幅減、注文住宅がメインのエリア

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。秦野市で2016年中に新築された建物は963戸でした。その中でも持ち家(いわゆる注文住宅)の着工数が約半数の458戸となっており、分譲住宅(建売や分譲マンション)は166戸と、3倍近くの差がついています。秦野市は建売や分譲マンションよりも、注文住宅中心のエリアだと言えるでしょう。

2-3.住宅着工戸数の推移

最近10年間の住宅着工については、2008年の1,834戸をピークに、右肩下がりのトレンドになっていますが、その中でも分譲住宅は66%減と大幅減となっています。一方、持ち家(注文住宅)は33%減にとどまっており、ここからも持ち家優位のエリアであることが見てとれます。

※出典:「神奈川県内建築着工統計」 神奈川県 県土整備局 建築住宅部 建築指導課

 

3、秦野市の中古住宅相場。マンション・一戸建てともに無理なく買える価格帯

 

次に神奈川県秦野市の不動産価格相場について見てみましょう。

中古マンションの平均価格は、築15年以内で2,273万円、築15年超で1,031万円となっています。築年数により1,000万円以上の差があることから、築年数にこだわらなければ、非常にリーズナブルに購入することが可能です。この価格帯であれば、居住用としてはもちろん、丹沢や箱根へのアクセスを活かしたセカンドハウスとしてもよいかも知れません。

また一戸建では、新築物件の平均価格が2,587万円、築15年以内では2,472万円、築15年超では1,689万円となっています。新築と築浅の中古で、さほど価格が変わらないように見えますが、中古の方が土地面積で約30㎡、建物面積で約5㎡広くなっていますので、同じ予算で少しでも広い家を買いたいという方は中古を狙ってみるのも一案です。

最後に土地価格については、㎡単価が、平均7~9万円程度(坪23~30万円程度)となっており、非常にリーズナブルです。また、最寄り駅からの距離が離れると若干単価が下がりますが、それほど大きな差ではありません。都心と異なり、車での移動が中心となるため、駅からの距離だけでなく、車での利便性も価格に影響を与えていると思われます。

 

(1)中古マンション

平均販売価格(万円) 平均専有面積(㎡) ㎡単価(万円)
築15年以内 2,273万円 74.7㎡ 30万円
築15年 超 1,031万円 74.1㎡ 14万円

 

(2)一戸建

平均販売価格(万円) 平均土地面積(㎡) 平均建物面積(㎡)
新築 2,587万円 142.6㎡ 98.83㎡
築15年以内 2,472万円 171.1㎡ 103.54㎡
築15年 超 1,689万円 182.3㎡ 109.49㎡

 

(3)土地

平均販売価格(万円) 平均土地面積(㎡) 平均㎡単価(万円)
徒歩10分以内 1,542万円 184.0㎡ 8.9万円
徒歩10分超 2,626万円 554.5㎡ 7.6万円
徒歩20分超

またはバス便

2,196万円 380.0㎡ 7.1万円

※東日本REINS 2018/1 ~ 2018/3のデータを集計

 

4、神奈川県秦野市の教育環境。小中高は公立校のみ

 

4-1. 幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・認定こども園 14園 25園
小学校 13校
中学校 9校
高等学校 3校
大学・短大 1校

神奈川県秦野市には、13校の小学校、9校の中学校、3校の高校がありますが、すべて公立校で私立の小中高校はありません。未就学児を対象とした幼稚園・認定こども園は公立14園、私立25園あり、子育て環境はとてもよいと言えます。

大学は、秦野市に上智大学短期大学部が1校、隣接する平塚市には東海大学、厚木市には神奈川工科大学、東京工芸大学、東京農業大学などのキャンパスがあります。

 

4-2. 待機児童数 (2017年)

待機児童数 49人

秦野市の待機児童数は、2017年4月1日現在49人となっています。

前年度、待機児童数ゼロを達成した秦野市では、さらなる利用希望者の受け入れのため、保育園の定員数を増やすなどの対策を講じました。しかし結果的に、利用希望者がさらにそれを上回ったとのことで、子育て世代に人気であることがうかがえます。市は、2017年以降もさらに保育所の増設等による定員増を図っていく予定です。

 

5、神奈川県秦野市は、都心とリゾートを行き来しながらゆったり暮らしたい人におすすめ

秦野市の魅力は何と言っても丹沢山系の麓に位置する大自然に囲まれたロケーションでしょう。登山やキャンプが好きな方、自然の中でゆったり子育てしたいファミリーには絶好のエリアと言えます。

そしてもうひとつの大きな魅力は不動産価格の安さです。土地付き一戸建なら2,000万円台から購入できますし、土地を買って自分の好きなプランでこだわりの注文住宅も十分可能です。都心で働きながらも、広々とした一戸建で、大自然を満喫しながら暮らしてみたいという方にとってはとてもよい選択肢になると思います。

都心エリアとリゾートエリアの中間に位置する秦野市では、小田急線の急行で新宿まで1時間強。週末は特急を利用してわずか33分で箱根まで足を伸ばせます。

平日は都心でバリバリ働き、週末は温泉でゆったり。そんな暮らしを無理なく実現できるのが秦野市の大きな魅力です。