データで見る不動産購入【東京都 府中市】

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府中市は東京都のほぼ中央部に位置する、多摩地域の拠点都市のひとつです。古くから政治、経済、文化の要所で、現在でも東京都心、神奈川、埼玉の各地を東西南北に結ぶ交通の拠点となっています。府中駅からは京王線特急で新宿まで約20分と都心へのアクセスも申し分ない上、けやき並木や大國魂神社などの名所旧跡も多く、また南側は多摩川に面し、利便性と豊かな自然をあわせ持った魅力的な街です。そんな府中市の不動産購入について見ていきましょう。

 

1、府中市の人口は約26万人。人口・世帯数ともに増加傾向

府中市の人口は、約26万人、世帯数は約12.6万世帯。最近10年間で、人口は約3%増加、世帯数は約10%増加となっています。年間の転入出者数は年約13,000人でほぼ均衡しています。

 

1-1.人口・世帯数(2018/10/1現在

人口 260,660人
世帯数 125,745世帯

 

1-2.人口・世帯数の推移

 

1-3.転入・転出(2017年中)

転入者数 13,829人
転出者数 13,510人

※出典:総務省 住民基本台帳人口移動報告(2017年)

 

2、府中市の不動産情報

2-1.土地の価格

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。府中市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、約32万円~35万円/㎡となっており、最近10年間では、基準地価が5%ほど上昇している一方、公示地価は約4%下落しています。これは、2016年に新たなに追加された公示地点が平均を下回っていたため、一時的に公示地価全体を押し下げているもので、全体のトレンドとしては、2014年以降、上昇が継続していると見てよいでしょう。

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。
同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

 

府中市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2018年) 325,928円
基準地価(2018年) 349,615円

 

公示・基準地価の推移(平均/㎡)

マップでご覧いただけるように、京王線の特急停車駅である府中駅や、武蔵野線と南武線のクロスターミナルである府中本町駅周辺の商業地で、40~50万円/㎡ の地点があるものの、その他のエリアでは概ね30万円/㎡前後、西武多摩川線沿線では20万円/㎡台の地点もあり、比較的検討しやすい価格帯となっています。

 

2-2.新設住宅着工戸数は分譲と賃貸で約8割を占める。一戸建・マンションともバランスよく供給

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。府中市で2017年中に新築された建物は2,049戸でした。内訳としては、分譲住宅と貸家(賃貸住宅)がそれぞれ約4割を占め、残りの17%が持ち家(注文住宅)となっています。分譲住宅は一戸建が472戸、マンションが406戸となっており、一戸建もマンションもバランスよく供給されています。

持ち家 353戸
貸家 806戸
給与住宅 6戸
分譲住宅 884戸

 

2-3.住宅着工戸数は減少傾向。分譲、賃貸、注文住宅の全カテゴリーでマイナス

府中市の最近7年間の住宅着工数は、全体でマイナス23%となっています。内訳としては、分譲住宅がマイナス32%、注文住宅がマイナス18%、賃貸がマイナス11%と全カテゴリーでマイナスとなっています。分譲住宅では、2011年に906戸だったマンションの供給が、2017年には406戸まで減少し、逆に一戸建ては398戸から472戸に増加しているため、分譲住宅の減少は主にマンションの供給減が要因と思われます。

※出典:国土交通省 住宅着工統計

 

2-3.府中市の不動産価格相場は3,000~4,000万円台がボリュームゾーン。広めの中古戸建ても狙い目か

府中市で販売されている新築マンションは、4,000万円台~7,000万円台まで、立地や広さによって幅広く供給されており、㎡単価は70~80万円台くらいが相場のようです。中古マンションは、築15年以内で平均3,403万円(60.5万円/㎡)、築15~25年で平均3,423万円(49.3万円/㎡)、築25年超で平均2,061万円(37.6万円/㎡)前後が相場です。

一戸建については、新築で4,500万円前後、中古は築15年以内で平均4,154万円、築25年以内で4,921万円、築25年超では4,794万円となっています。築15年を超える一戸建ては同じ価格帯でも土地面積がかなり広くなる(平均134.7㎡)ため、割安感のある広めの中古一戸建を買ってリフォームするのもよい選択肢かも知れません。

最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内なら平均37.5万円/㎡、徒歩20分以内なら32.1万円/㎡、徒歩20分を超えると28.8万円/㎡となっています。

 

(1)中古マンション

平均販売価格 平均専有面積 平均㎡単価
築15年以内 3,403万円 59.6㎡ 60.5万円
築15~25年 3,423万円 70.7㎡ 49.3万円
築25年 超 2,061万円 55.3㎡ 37.6万円

 

(2)一戸建

平均販売価格 平均土地面積 平均建物面積
新築 4,531万円 94.9㎡ 87.65㎡
築15年以内 4,154万円 87.4㎡ 87.21㎡
築15~25年 4,921万円 134.7㎡ 122.89㎡
築25年 超 4,794万円 161.4㎡ 114.07㎡

 

(3)土地

平均販売価格 平均土地面積 平均㎡単価
徒歩10分以内 4,568万円 129.2㎡ 37.5万円
徒歩10分~20分 5,723万円 184.7㎡ 32.1万円
徒歩20分超・バス 3,792万円 138.7㎡ 28.8万円

※東日本REINS 2018年10-11月のデータをもとに集計

 

3、府中市の教育環境は良好。市内に大学が2校、都心にも多摩エリアにも通学可能

府中市には、22校の公立小学校、11校の公立中学校、5校の公立高校、1校の私立高校があります(2017年12月現在)。大学は市内に国立大学が2校あり、中でも東京外国語大学は、日本を代表する外国語大学のひとつです。また都心エリア、多摩エリアどちらにも通学しやすく教育環境は良好だと言えるでしょう。未就学児については、幼稚園・保育園・認定こども園等あわせて90を超える施設があります。

 

3-1.幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 17施設 75施設
小学校 22校 2校
中学校 11校 1校
高等学校 5校 1校
大学・短大 2校

 

3-2. 待機児童数(2018年4月1日)

待機児童数 248人

出典:東京都「都内の保育サービスの状況について」
(http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/07/30/04.html)

府中市における、2018年の待機児童数は248人で、前年より135人減少しているものの依然として高い水準にあり、東京都では、世田谷区、江戸川区、目黒区、大田区に続くワースト5位、つまり多摩エリアでは最も待機児童の多い市です。市としては引き続き、保育施設の増設等、対策を実施する予定ですが、小さなお子様のいる家庭は府中市のホームページで保育所の空き状況などをチェックしておくとよいでしょう。

 

4、府中市の不動産市場と住宅購入について
府中市は東京都のほぼ中央に位置し、経済、文化、交通の要所として発展してきたため、市内には東西方向に京王線、南北方向にJR武蔵野線・南北線が走っており、都心や近県へアクセスしやすく、とても便利な街です。その中でも府中駅は京王線の特急停車駅で、新宿まで約20分。都心への通勤を前提とするなら、まずは府中駅を中心とした京王線沿線の特急・急行停車駅を中心に検討してみましょう。府中駅前には、伊勢丹をはじめ大型ショッピングセンター「くるる」や、2017年に再開発完成に伴ってオープンした複合施設「ル・シーニュ(LE SIGNE)」など、多くの商業施設や飲食店などがあり、生活利便性も高く、日常のショッピングならほぼ府中駅前で済ませることができるでしょう。

また利便性が高い一方で、街に多くの自然と歴史が残っているのが府中のもう一つの魅力で、中でも駅前から伸びるイチョウ並木と大國魂神社は府中市のシンボルとも言える市民の憩いの場です。また市内には多くの古墳群、府中の森公園、郷土の森博物館、そして東京競馬場や多摩川のサイクリングロードなどお出かけスポットには事欠かない街です。

不動産情報サイト『LIFULL HOME’S』の調査(※)によると、府中は京王線で『最も住みたいと思う駅』で4位、『これから流行りそうな駅』で4位、『雰囲気が好きな駅』で3位にランクインしており、現在の評価のみならず将来への期待も高いことがうかがえます。

住みたい街というと、とかく「新しい」「きれい」「オシャレ」などがキーワードになりますが、それだけでなく古くから街に刻まれた歴史と伝統、そして豊かな自然環境が見事に調和しているのが府中の大きな魅力です。お出かけと情報収集を兼ねて、ぜひ一度現地の不動産会社を訪れてみてはいかがでしょうか。

※LIFULL HOME’S京王線沿線に住む500人に聞いた「京王線の駅に関する調査」https://www.homes.co.jp/cont/press/news/news_08949/)