名古屋まで約10分!便利で自然豊かなベッドタウン。愛知県一宮市の魅力と不動産市況

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一宮市は愛知県北西部に位置する市で、織物の産地として有名な街です。かつては紡績・繊維産業の一大中心地となっていましたが、名古屋へのアクセスの良さから、以前の工場跡地は住宅地として開発が進み、現在ではベッドタウンとして発展している街でもあります。

目次

1、一宮市の人口はほぼ横ばい、世帯数は10年で11%増

そんな一宮市の人口は、約38万人、世帯数は約16万5,000世帯。最近10年間の人口はほぼ横ばい、世帯数は11%増となっています。年間の転入出者数は転出者が約400人上回っています。

1-1.人口・世帯数(2021/12/31 現在)

人口 382,349人
世帯数 164,592世帯

1-2.人口・世帯数の推移

1-3.転入・転出(2021年中)

転入者数 10,385人
転出者数 10,818人

※出典:2021年 人口移動報告(総務省)

2、愛知県一宮市の不動産情報

2-1.土地の価格は㎡あたり約9万円台。直近10年で13%の上昇

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。一宮市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、㎡あたり約9万円強、最近10年間は上昇傾向が続いており約13%の上昇となっています(公示地価ベース)。

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

一宮市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2022年) 92,283円
基準地価(2022年) 93,438円

マップでご覧いただけるように、一宮市で地価が高いのは、中心駅であるJR東海道本線の尾張一宮駅と、名鉄一宮駅の周辺エリアで、15~17万円/㎡前後、少し駅から離れると、9~12万円/㎡くらいまで下がります。また、他の駅周辺エリアでは、5~8万円/㎡くらいが相場となっています。駅・エリアによって相場が大きく変わるので注意しましょう。

2-2.新設住宅着工戸数は約2,200戸。注文住宅が半数以上を占める一戸建メインのエリア

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。一宮市で2021年中に新築された建物は2,175戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が53%、貸家(賃貸住宅)が20%、分譲住宅が27%と、注文住宅が半数以上を占めています。分譲住宅は、一戸建が565戸(96%)、マンションが21戸(4%)と、一戸建の割合が高くなっています。一戸建が年500戸前後安定して供給されているのに対し、マンションは20戸~150戸位と年によるばらつきが大きくなります。

■一宮市の新設住宅着工戸数(2021年)

持ち家 1,147戸
貸家 441戸
給与住宅 1戸
分譲住宅 586戸
2,175戸

2-3.一宮市の住宅着工数は10年間で22%減。賃貸と分譲が減少傾向

一宮市の住宅着工数は最近10年間でマイナス22%となっています。内訳としては、注文住宅がプラス6%、賃貸住宅がマイナス54%、分譲住宅がマイナス23%と、賃貸と分譲住宅が大きく減少していますが注文住宅は伸びています。一宮市は注文住宅が多い一戸建中心のエリアと言えそうです。

2-4.愛知県一宮市の不動産価格はマンション・一戸建ともに3,000万円台後半~4,000万円台が中心

一宮市の新築マンションは3,000万円台後半~4,000万円台前半が中心で、㎡単価は60万円前後が相場のようです。中古マンションは、築15年以内で平均3,670万円(46.4万円/㎡)、築15~25年で平均2,123万円(25.5万円/㎡)、築25年超で平均1,039万円(15.3万円/㎡)前後が相場です。新築と中古の価格差が大きいので、マンションをお探しの方は中古を買ってリノベーションという選択もよいかも知れません。
一戸建については、新築で3,122万円、中古は築15年以内で平均3,401万円、築25年以内で2,947万円、築25年超は1,684万円となっており、新築はマンションよりもリーズナブルです。
最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内で平均6.3万円/㎡、徒歩20分以内なら7.1万円/㎡、徒歩20分超で5.3万円/㎡となっています。地方都市は車での移動が多く、必ずしも駅近の土地が高いとは言い切れないので、土地の相場は地域の不動産会社などで確認してみましょう。

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3、一宮市は7年連で続待機児童ゼロを達成。学童保育の待機児童もゼロ

一宮市には、42校の公立小学校、19校の公立中学校、10校の公立高校と2校の私立高校があります。大学は市内に一宮研伸大学と修文大学がありますが、名古屋市内への通学も十分可能です。

3-1.幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 53施設 63施設
小学校 42校 0校
中学校 19校 1校
高等学校 10校 2校
大学・短大 0校 2校

3-2. 待機児童数(2022年4月現在)

待機児童数(国基準) 0人

宮市は7年連続で、待機児童ゼロを達成しています。また学童保育の待機児童も2年連続ゼロを実現しています。

4、愛知県一宮市の住まい探しは、中心駅の尾張一宮と名鉄一宮からスタートしてみよう

一宮市は愛知県の北部、木曽川を挟んで岐阜県に接する街ですが、その最大の魅力は交通アクセスの良さです。市内にはJR東海道本線、名鉄名古屋本線・尾西線の3線が乗り入れ、中心駅であるJR尾張一宮駅からは、名古屋駅まで約10分、岐阜駅まで約7分と、利便性の高さは「名古屋市内に住むよりも便利」と言われるほどです。また、幹線道路も充実しており、一般道では国道22号線、高速道路は、南北方向に「東海北陸自動車道」、東西方向に「名神高速道路」が通っており、車での移動も大変便利です。
日常の買い物も「イオンモール木曽川」、「テラスウォーク一宮」などのショッピングモール、尾張一宮駅前のアーケード商店街「本町商店街」、また地域のスーパーなども多く、どこに住んでも買い物に困ることはありません。こうした利便性の高い一宮市は、名古屋のベッドタウンとしてファミリー層にとても人気が高く、子育て世帯の流入増加とともに、医療施設や公園なども増え、行政の子育て支援も充実しています。

■テラスウォーク一宮

出典:Wikipedia

住宅情報サイトLIFULLHOME’Sの「買って住みたい街ランキング2022(中部圏)」では、尾張一宮駅が8位、行政区別で一宮市が10位にランクインしています。

■買って住みたい街ランキング2022(中部圏)

順位 駅名
1位 名古屋
2位 岐阜
3位 名鉄岐阜
4位 伏見
5位 久屋大通
6位 上前津
7位 豊橋
8 尾張一宮
9位 新栄町
10位 春日井

出典:LIFULL HOME’S

一宮市の住まい探しは、まず中心駅である、JR尾張一宮駅と名鉄一宮駅から始めてみてはいかがでしょうか。駅周辺には、マンション・一戸建ともに十分な流通量があり、選択肢の多いエリアです。予算や要望に合わせて、市内を南北に走るJRと名鉄沿線、そして、市内西側を走る名鉄尾西線沿線に広げていくとよいと思います。いずれも鉄道・バスの便がいいので、車がなくても暮らしやすいエリアです。さらに市外にはなりますが、尾張一宮駅の隣の駅である、稲沢駅なども人気の高まっているエリアです。一宮駅を中心に、沿線の隣接する市まで広く検討してみましょう。

交通利便性、生活利便性とも申し分なく、価格もリーズナブル。その一方で、日本一広い国営公園「国営木曽三川公園」や、2600年以上の歴史があり市名の由来ともなった「真清田神社」など、豊かな自然や名所・旧跡が多く残る一宮市。名古屋に通勤する子育てファミリーにおすすめしたい街です。ぜひ情報収集を始めてみてはいかがでしょうか。

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