データで見る不動産購入 【茨城県 守谷市】

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目次

1.茨城県守谷市の人口・世帯数

守谷市は茨城県の南部に位置し、利根川を挟んで千葉県と接しています。茨城県内では最も面積の小さい市ですが、2005年のつくばエクスプレス(TX)開通とともに人気が高まり、ファミリー層を中心に急激に人口が増加しています。

TX快速を使えば守谷駅から秋葉原駅までわずか32分。イオンタウンなどのショッピングモールもあり、通勤・買い物などの利便性も抜群なのに価格はリーズナブル。コロナ禍による郊外人気もあり、今後ますます人気が高まりそうな街です。

守谷市は茨城県の南部に位置し、利根川を挟んで千葉県と接しています。茨城県内では最も面積の小さい市ですが、2005年のつくばエクスプレス(TX)開通とともに人気が高まり、ファミリー層を中心に急激に人口が増加しています。TX快速を使えば守谷駅から秋葉原駅までわずか32分。イオンタウンなどのショッピングモールもあり、通勤・買い物などの利便性も抜群なのに価格はリーズナブル。コロナ禍による郊外人気もあり、今後ますます人気が高まりそうな街です。そんな守谷市の人口は、約7万人、世帯数は約2万9,000世帯。最近10年間の人口は10%増、世帯数は22%増となっており、年間の転入出者数は、転入者数が700人ほど上回っています。

1-1.人口・世帯数(2021/1/1 現在)

人口 69,392人
世帯数 28,641世帯

 

1-2.人口・世帯数の推移

1-3.転入・転出(2020年中)

転入者数 3,336人
転出者数 2,612人

※出典:2020年人口移動報告(総務省)

 

2.茨城県守谷市の不動産情報

 

2-1.土地の価格

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。守谷市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、約9万円/㎡前後とリーズナブルで、直近10年間は、緩やかな上昇傾向が続いており、コロナ禍にあった2020~2021年においても上昇を維持しています。

 

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

 

守谷市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2021年) 90,205円
基準地価(2021年) 95,954円

マップでご覧いただけるように、TXと関東鉄道常総線のクロスターミナルである守谷駅を中心に市街地が形成されており、徒歩圏の住宅地では10~15万円/㎡くらい、常総線の新守谷駅、南守谷駅の周辺エリアでは7~10万円/㎡くらいが相場となっています。

 

2-2.新設住宅着工戸数(2020年)

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。守谷市で2020年中に新築された建物は643戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が43%、貸家(賃貸住宅)が32%、分譲住宅が25%と、注文住宅が全体の約4割を占めています。2020年の分譲住宅の内訳は、一戸建が97戸(60%)、マンションが64戸(40%)となっていますが、2017年~2019に新築マンションの供給はなく、守谷市は注文住宅メインの一戸建エリアだと言えそうです。

 

持ち家 274戸
貸家 207戸
給与住宅 1戸
分譲住宅 161戸

 

 

2-3.住宅着工戸数の推移

守谷市の住宅着工数は最近10年間でプラス28%となっており、内訳としては、注文住宅がプラス3%、分譲住宅がプラス173%、賃貸住宅がプラス16%とすべてのカテゴリでプラスとなっています。供給数自体は多くありませんが、注文住宅が200~300戸、新築一戸建が100~150戸、賃貸住宅が100~200戸程度コンスタントに供給されています。

守谷市はTX開通後に開発された大規模分譲地を中心に、一戸建を購入(新築)する方が多いエリアだと言えます。

2-4.守谷市の不動産価格相場

守谷市で販売されている新築マンションは、供給数が少なくバラツキがあるものの、3,000万円台半ば~4,000万円台が中心で、㎡単価は40~50万円台が相場のようです。

新築マンションの供給が少ないため、築古の中古マンションはほとんど流通していません。相場としては築15年以内で平均3,374万円(42.7万円/㎡)、築15を超える中古マンションは調査時点では見つかりませんでした。TX沿線でマンションをご希望の方は、周辺のつくばみらい市、千葉県柏市や流山市などを合わせて検討してみるとよいでしょう。

一戸建については、調査時点で新築物件の登録はありませんでしたが、相場としては3,000万円台半ば~4,000万円台前半くらいで、土地150~200㎡、建物100㎡前後の一戸建が購入可能です。中古は築15年以内で平均3,701万円、築25年以内で3,131万円、築25年超は2,422万円となっています。また、建築条件付土地も多数販売されていますので、新築を希望される方は合わせて検討してみるとよいと思います。

最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内なら平均9.5万円/㎡、徒歩20分以内なら9.2万円/㎡、徒歩20分超で3.7万円/㎡となっています。同じ徒歩分でも守谷駅とそれ以外の駅で相場が変わってきますので注意しましょう。

 

 

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3.守谷市の教育環境

守谷市には、9校の公立小学校、4校の公立中学校、1校の公立高校があります。市内に大学はありませんが、都内への通学も十分可能です。

 

3-1.幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 2施設 31施設
小学校 9校 1校
中学校 4校 0校
高等学校 1校 0校
大学・短大 0校 0校

 

3-2. 待機児童数(2021年4月現在)

 

待機児童数(国基準) 2人

 

守谷市の2021年4月現在の待機児童は、前年から1名増加して2名となっています。

2021年に4つの認可保育所が新たに開園するなど、定員の拡大により待機児童は解消されつつあるようです。

 

 

4.茨城県 守谷市の不動産市場と住宅購入について

 

守谷市は茨城県の南端に位置する市で、かつては関東鉄道常総線のみが通る交通の便の悪い小さな街でした。それが2005年のつくばエクスプレス(TX)開通で、若い子育てファミリーの移住が増え、住みたい街ランキング上位の人気の街に一変しました。2021年の「茨城県常住人口調査結果報告書」によれば、守谷市の人口増加率は県内1位、人口増加数はつくば市についで2位となっています。また平均年齢を見ても42.4歳(2015年国勢調査)と、県内でつくば市についで若く、高齢化が課題となる市町村が多い中、守谷市は「若く元気な」街として発展を続けています。

このように守谷市が若いファミリー層に人気となる大きな理由は、都心へのアクセスと住環境のよさでしょう。守谷駅にはTXの快速・通勤加速などすべての列車が止まり、快速なら秋葉原まで32分、北千住ならわずか25分でアクセスできます。また守谷駅始発も多いので、座って通勤できるという大きなメリットもあります。

市内には、「イオンタウン守谷」「アクロスモール守谷」などのショッピングモールや、カスミ、SEIYU、ヨークベニマルなど地域のスーパーなどが点在しており、2022年の春には、守谷駅東口に新たな複合商業施設「守谷東口複合商業施設(仮称)」もオープン予定です。また農業が盛んな茨城県らしく、地元の農家さんが育てた野菜を売る直売所が多く設置され、いつでも新鮮な野菜を手に入れることができます。

守谷市は県内で人口密度が最も高い市であるにも関わらず、市域に占める緑地の割合(緑被率)は60%を超え、市内には「立沢公園」、「大山公園」、「四季の里公園」、「常総運動公園」など、安心して子どもを遊ばせられる大型公園が数多くあることも人気の理由となっています。

 

■春の立沢公園

出典:つくばスタイル

 

このような利便性と住環境のよさから、守谷市は様々なランキングに選出されています。

日経BP社「シティブランド・ランキング 住みよい街2021」で全国総合7位(茨城県1位)、SUUMO住み続けたい自治体ランキング(関東圏)で 26位(茨城県2位)に選出され、東洋経済新報社「住みよさランキング2021」全国総合 34位(茨城県2位)にランクインしています。

そんな守谷市での住まい探しは、中心駅である守谷駅からスタートしてみましょう。快速停車駅で始発電車もあり、駅周辺の開発も進む守谷駅は、TXの利便性を最大限活かすという意味で最もよい選択肢だと思います。

市内には他に関東鉄道常総線の新守谷駅、南守谷駅があり、それぞれ徒歩圏に閑静な住宅地が広がっています。都心に向かうには守谷駅で乗り換える必要がありますが、広めの一戸建をリーズナブルに購入したいという方は、常総線沿線まで範囲を広げて検討してみましょう。

 

■守谷駅から徒歩圏の「ビスタシティ守谷」の街並み

出典:つくばスタイル

 

物件探しを進める際の注意点としては、最初からエリアを絞りすぎないことです。もともと新築・中古とも流通物件がそれほど多くないため、まずは広い範囲で情報収集し、少しずつ絞り込んでいくとよいでしょう。場合によってはTX沿線の柏市、流山市、つくばみらい市、つくば市なども視野に入れて進めていくとよいと思います。

 

TX沿線には、計画的な街づくりにより生まれた美しい街並みが多く、都会と自然がほどよく調和した魅力的なエリアがたくさんあります。中でも守谷市は、利便性が高いのに価格はリーズナブルで、分譲一戸建や注文住宅など選択肢の多さが魅力です。若い世代が多く暮らし、これからの発展も楽しみな守谷市。ぜひ地域に詳しい不動産会社などに相談しながら検討を進めてみてはいかがでしょうか。

 
 

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