土地とちの神様かみさまに工事こうじの無事ぶじ・安全あんぜんをいのる

地鎮祭じちんさい

家いえを建たてる工事こうじを始はじめるとき、最初さいしょにおこなうのが「地鎮祭じちんさい」。
日本にほんでは、昔むかしから土地とちにはその土地とちを守まもる神様かみさまがいると信しんじられてきたんだ。

地鎮祭じちんさいは、その神様かみさまに工事こうじの無事ぶじと安全あんぜんをおいのりする古ふるくからのしきたりだよ。

地鎮祭じちんさいでは、神様かみさまにお米こめ、おもち、お酒さけ、魚さかな、野菜やさいなどのおそなえをして、神主かんぬしさんに「祝詞のりと」というおいのりの言葉ことばを読よんでもらうんだ。

地鎮祭じちんさいでは、「鍬入くわいれ」という儀式ぎしきもおこなわれるよ。これは、土地とちの神様かみさまに工事こうじのゆるしをもらうという意味いみがあるそうなんだ。
「エイッ！エイッ！エイッ！」と大おおきな声こえを出だしながら、砂山すなやまに、鍬くわ入いれしていくんだ。

家いえを建たてるときはぜひみんなもやってみてね！

家いえの骨組ほねぐみができ上あがったときに行おこなう

上棟式じょうとうしき

日本にほんで昔むかしからおこなわれている家いえづくりでは、大工だいくさんが柱はしらや梁はりを組くみ立たてて、家いえの骨組ほねぐみを作つくっていくんだ。
この骨組ほねぐみができ上あがることを「上棟じょうとう」と言いい、その時ときにおこなうのが「上棟式じょうとうしき」だよ。

家いえづくりで一番大事いちばんだいじな日ひとも言いわれる「上棟じょうとう」の日ひに、無事ぶじに上棟じょうとうしたことを神様かみさまに感謝かんしゃし、最後さいごまで安全あんぜんに完成かんせいできるようにお祈いのりするためのしきたりなんだよ。

上棟式じょうとうしきでは、建物たてものの四よすみに塩しおやお酒さけをまいてお清きよめしたり、屋根やねをささえる、一番高いちばんたかいところにある木材もくざい「棟木むなぎ」の下したに、おふだをつけたりするよ。

このおふだは、天井てんじょうの裏うらに隠かくれて見みえなくなってしまうけど、ずっと家いえを守まもってくれる、縁起えんぎのいいものなんだ。

上棟式じょうとうしきは、神様かみさまへの感謝かんしゃとお祈いのりのためのものであると同時どうじに、家いえを建たててくれる大工だいくさんや職人しょくにんさんへの感謝かんしゃの場ばでもあるんだ。

上棟式じょうとうしきの後あとには、大工だいくさんたちに食事しょくじをふるまったり、お祝いわいを渡わたしたりすることもあるよ。 昔むかしは屋根やねの上うえから、おもちやお金かねをまいたりすることもあったんだって。