住宅ローンの金利が上がるって聞いたけどホント?

植田新総裁の就任から1年。日銀はいよいよ本格的な金融政策の正常化に向けて動き出しています。もし現在の「マイナス金利政策」が解除されれば、変動型の住宅ローンも金利上昇局面に入る可能性があります。

 

チェック1早ければ夏前に、遅くても年内にはマイナス金利解除か?

2023年は日銀が金利操作(イールドカーブ・コントロール)について、2度にわたり政策を修正し、長期金利が上昇しました。その結果、住宅ローンも固定金利が上昇し、フラット35の金利は1年で約0.3%上昇しました。 一方、短期金利についてはマイナス金利政策が継続されているため、住宅ローンの変動金利は、0.3~0.5%という低水準が続いています。 2024年最大の焦点は、このマイナス金利が解除されるかどうかです。もし解除されれば固定金利に続いて、変動金利も上昇に向かうでしょう。そしてマイナス金利解除のポイントは「賃金の上昇」です。早ければ、今年度の賃上げが確認される春~夏ごろにも、日銀がマイナス金利解除に動く可能性があります。 現在、マイホームを購入される方の8割近くが変動金利を利用しています。今後購入を検討されている方は、金利が上昇に向かうことを前提に、早めに動き出すことをおすすめします。

要チェック

長期金利と短期金利の違いに注意!
長期金利の上昇にともない金利が上昇するのは「固定金利」の住宅ローンです。一方「変動金利」の住宅ローンは、主に「短期金利」の影響を受けます。 2024年初頭の段階では、固定が約1.8%~2.0%、変動が約0.3%~0.5%と金利差が大きく、変動金利が優位となっていますが、今後、変動金利が上昇するとこの金利差が縮小し、変動金利の優位性が低下する可能性があります。

もし金利が上がると、実際の返済額にはどのくらいの差が出るの?

 

チェック2金利1%の差が、トータル600万円以上の差に!

住宅ローンの金利が上がると返済額にはどのくらいの差が生まれるのでしょうか。月々の返済額と総返済額の両面からシミュレーションしてみました。例えば、3,500万円の新築物件を購入し、500万円の頭金を入れ、残りの3,000万円のローンを組んだケースを見てみましょう。

(例)フラット35 / 借入金(例)借入金額3,000万円 元利均等35年返済(ボーナス加算なし)

要チェック

上記のように金利が1%変わると、月々の返済額で15,000円、総返済額で600万円以上の差になることが分かります。長期間返済を続けていく住宅ローンは、わずかな金利差であっても、返済額に大きな差が出るのです。

 

チェック3マイナス金利解除後もしばらくは低水準で金利は推移。購入は早めがお勧め。

2024年はマイナス金利解除にともない、変動金利も上昇に向かう可能性が高いですが、その上昇ペースは比較的緩やかであると予測されます。理由は過去の金利推移です。短期金利は、2009年に0.1%になった後、2013年に0.0%、2016年に-0.1%に低下し現在にいたります。つまり14年間でわずか0.2%という非常にゆっくりしたペースで動いており、日本の企業・個人は低金利に慣れきっています。この状況で急激な金利上昇があれば、せっかく回復しかけた景気を冷やしてしまうリスクがあります。

また、日銀は10年以上に及ぶ金融緩和により、約600兆円の国債を保有しており、金利が上昇すると国債の利払いが増え、日銀の財務に悪影響を与えてしまうリスクがあるためです。

そうしたことから、マイナス金利が解除されたとしても、まずは-0.1%を0.0%に、その後もかなりゆっくりとした上昇になると予想されます。つまり住宅ローン金利もしばらくの間は、現在よりわずかに高い程度の水準が続くと思われます。 「いずれマイホームを」と考えるなら本格的な上昇が始まる前に検討をスタートしましょう。

 

住宅ローンについて詳しく知りたい方はぜひ住宅情報館にご相談を!

実際に住宅ローンを組む場合には、金融機関に融資を申し込むことになりますが、取り扱うローン商品や金利、融資条件等は金融機関によって異なります。購入者自身が、直接銀行に出向いて相談することも可能ですが、やや専門的な知識が必要ですし、いくつもの金融機関を回るには手間と時間がかかります。
そこで、まずはお近くの住宅情報館にお気軽にご相談ください。住宅情報館の担当は、日々の取引の中で様々なタイプの購入者と接していますし、地域の銀行のローン担当とも面識があり、各行の特徴、審査基準などをよく知っています。つまり、購入者のニーズに応じて、適切な金融機関を紹介してもらえる確率が高いわけです。
相談は無料で随時受け付けています、まずはお電話、メールでお気軽にご相談ください。

住宅ローンについて詳しく知りたい方はぜひ住宅情報館にご相談を!

来場予約はこちら お近くの店舗を探す
住宅ローンサポートについても見てみる
pagetop