火災から家を守る
省令準耐火構造

省令準耐火構造の木造住宅は一般の木造住宅よりも耐火性能が高く、火災に対して高い安全性を有した木造住宅です。
火災保険における構造級別区分が鉄骨造と同等の区分に該当し、火災保険料が安くなるメリットがあります。

• 省令準耐火構造

  ● 外壁及び軒裏が防火構造であること。
  ● 屋根を不燃材料で葺いていること。
  ● 室内に面する天井及び壁は通常の火災の加熱に
  　15分以上耐える性能を有すること。
  ● その他の部分は防火上支障のない構造であること。

• ファイヤーストップ構造

  火災時に火の通り道となりやすい壁内と屋根裏の間を木材やボード等で区画し、上下階間や各部屋間に燃え広がりにくい構造（ファイヤーストップ構造）としています。1ヵ所で発生した火が家全体に広がるのを防ぎ、万が一の場合に避難するための時間を稼ぎます。

• 火災時には鉄より安全な木材

  一般的に、木より鉄の方が火に強いと思われがちですが、木は燃えると表面に炭化層が生じて内部まで火が通りにくくなり、強度が低下しにくい素材です。これに対し鉄は550°Cを超えると急速に強度が低下。鉄骨系住宅は家全
  体が一気に崩れ落ちることもあります。1200°C前後まで温度が上がるといわれる火災では、木の家は鉄の家よりも安全ということになります。

• せっこうボードは水蒸気で延焼を抑える不燃材

  厚さ12.5mmのせっこうボードを内装下地材として天井、壁に設置しています。せっこうには約21%の水分が結晶水のかたちで含まれており、火災時に高温にさらされるとこの結晶水が熱分解され、水蒸気になって放散されます。その結果、壁内部や隣室への延焼防止に大きな効果を発揮します。

国が推進する「長期優良住宅」

「長期優良住宅」とは、耐震性・耐久性・メンテナンス性・省エネルギー性に対して、
長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備に講じられた優良な住宅のことです。

• 耐震性

  極めて稀に発生する地震に対し、継続利用のための改修の容易化を図るため、損傷のレベルの低減を図ること。

• 省エネルギー性

  必要な断熱性能等の省エネルギー性能が確保されていること。

• 耐久性

  材料の劣化を遅らせるための対策が講じられ、数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。

• メンテナンス性

  構造躯体に比べて耐用年数が短い内装・設備について、維持管理（清掃・点検・補修・更新）を容易に行うために必要な措置が講じられていること。

※ 住戸面積が75㎡以上であること、維持保全計画として定期的な点検・補修に関する計画が必要となります。建物・形状及びプランにより住宅性能表示の等級が変わる場合があります。
※ 耐震等級3、断熱等性能等級5、一次エネルギー消費量等級6が取得できない場合、長期優良住宅の設定は受けられません。

断熱性能を高める気密施工

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  隙間をなくして快適で省エネな住まいに

  隙間の多い家は窓が開いたままになっている状態と同じです。これでは断熱効果が発揮できず、暖房冷房のエネルギーが無駄になってしまいます。暖房・冷房・換気をしっかり行うためにも気密は重要であると言えます。

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  気密測定を実施

  気密施工では工事中1回、完成後1回の計2回の気密測定を行います。室内の空気を外部に排出することにより室内に空気が流れ込む穴(隙間)を塞ぎます。

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  壁・天井・床の隙間を塞ぐ

  外壁・2階天井・1階床に気密施工を行います。これにより壁・天井・床に構造上できてしまう隙間を塞ぎ、建物を気密化します。

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  防湿気密シート張り・気密測定(2回)

  厚さ0.1㎜の防湿気密シートを外壁の室内側に施工します。これにより壁体内の水蒸気の侵入を防止し、建物の気密性も高めます。