「防音」なんて序の口・・・電源、電柱、エリア、圧倒的音質へのこだわりの驚きの家選び!

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家は「音」で選べ!?

家選びのポイントといえば、立地や日当たり、近隣施設などを考慮することが一般的ですが、その中でも「音楽」にこだわりを持つ人は、全く違う視点で家選びをするそうです。

音楽を聴くための防音

オーディオマニアと呼ばれるより良い音を追求する人や、楽器演奏、音楽制作などをおこなっている人はきれいな音や大音量で音楽を聴くために、まず「防音」という観点で物件を探します。

そもそも音は空気の振動によって伝わるため、アパートやマンションで周囲の部屋の音が聞こえるのは、音の振動が物や空気、壁伝いに他の部屋まで伝わってしまうからなのです。

 

防音するために4つの大事なこと

自身で防音を整えるためには、以下の4つの点に気をつける必要があります。

①吸音 ②遮音 ③防振 ④制振

【吸音】

空気音が吸音材を通過した際に、吸音材の中で音エネルギーが摩擦による熱エネルギーに変換され音を減衰させる。

【遮音】

音を遮音材によって、外部に漏れなくする若しくは内側への侵入を防ぐこと。音を跳ね返して通らないようにする。

【防振】

防振とは物体などがぶつかった際の振動の伝わりを少なくし、固体音の伝わりを防ぐことまた低音による振動も防ぐようにするもの。

【制振】

物体などがぶつかった際の振動を吸収し、それにより固体音の発生を防ぐこと。また物体の振動そのものを抑えること。

防音をするための防音材、吸音材といった各材料は、ホームセンターなどに売っているため、DIYで防音室を作る人も多く、音楽好きのみならず、部屋の壁が薄く家電の振動やテレビの音などの環境音が気になる人も、ある程度は緩和されます。

しかし完全な防音を実現するためには、窓や扉が二重であることなど物件自体によるところが大きいため、賃貸ではなかなかにハードルが高いものです。リフォームをおこなうことで、完全な防音を実現することもできるようなのですが、その施工をするために立地や日当たりなど他の優先度を下げる必要も出てきます。工事が可能かどうかもマンション管理会社によるところが大きいのが現実です。

 

そのため、いつかマイホームに防音室を持つことを夢見る人も多いはず。

そんな中、きれいな音楽を聴くために防音室よりもさらなるこだわりを持つ人たちがいる・・・!

 

「電源」にこだわり、家を選ぶ人がいる!

高い機材を購入すれば、それだけで音質が良くなるというわけではく、機材の実力を最大限に発揮するために電源部分を見直す必要があるそうです。どれだけ質の高い機器で音楽を聴いたとしても、電源が悪ければ電気機器から発せられる音質が濁って聞こえてしまう。そして、音の濁る原因を追究していった結果、電柱についている変圧器「トランス」に行きつくのだそうです。

通常の場合、変電所から送られてくる高圧の電気は、電柱に存在する柱上トランスで100ボルトほどの低圧の電気に変換され、各家庭に分配されています。1つのトランスからおよそ10軒から20軒ほどに分岐しているため、他の家庭の電気のオン・オフによる電気的干渉で信号にノイズが生じ、微妙な音が聴こえなくなったり、演奏に奥行きがなくなったりするのだといいます。

そのため数十万円する安定化電源用の機器を購入したり、他の家電との分断をおこなったりして音響機器への電源の安定化を図り、ケーブルや、コンセントといった電気の通り道も整備して、理想の音質へ近づけていくそうです。

 

究極のオーディオマニアがたどり着く「マイ電柱」

その中でもオーディオシステムの性能を極限まで高めるために、電源のポテンシャルをさらに上げる必要があると、『マイ電柱』を建てる人まで出てきています。前述の通り、トランスから送られてくる電気は近隣の電気干渉を受けるため、いくら自宅を整備したとしても、ある程度の限界があります。またトランスから自宅までの距離が離れていると、実際に自宅に届くまでに電気のロスが生じやすく、これも、オーディオの音の劣化やノイズの原因となってしまいます。

そういった悩みを解決するために自身専用のトランスを用意しようという発想が生まれ、「マイ電柱」を購入するという選択肢にたどり着くそうです。

 

マイ電柱の価格は?

電柱そのもの値段は、長さやブランド、中古か新品かで変動していくそうで、おおよそ一本「2万~10万円」程度。この価格は、あくまでもただの長いコンクリート棒として見た場合の電柱の価格です。

 

しかし工事費は条件によって増減し、運搬費、電柱を埋める工事費や使用する重機の種類、回数などで費用が変わってしまいますが、およそ120万円から200万円ほどかかるのだそうです。工事期間は電力会社との交渉から工事が完了するまでにだいたい3ヵ月から半年ほどかかります。また電柱の長さによっては自治体への申請も必要になっていきます。

これだけ苦労して建てるマイ電柱ですが、ある程度のクラスの機器を持っている方なら、工事の効果ははっきりと出るそうです。

 

変電所から「徒歩○○分」で選ぶ人がいる!?

変電所の近くに住むと音質がきれいになるという、にわかには信じられない話もあります。

変電所から近ければ近いほど、きれいな電気が流れているため、音質が良くなるという話なのですが、実際のところ半信半疑だったオーディオマニアもこれまで使用していた音響機材の性能が上がったという声もいくつか存在しています。

「駅から徒歩何分」「スーパー徒歩何分」はわかるのですが、「変電所から徒歩何分」を気にする人がいるとは驚きです。

 

GO WEST! 西日本のほうが、音質がいい?

 

東日本と西日本では電力会社の周波数が違うことはご存知でしょうか。

 

電力会社から一般家庭に送られてくる電気は1秒間に、プラス(+)とマイナス(-)が何十回と入れ代わっていて、その数が周波数と呼ばれるものです。富士川(静岡県)と糸魚川(新潟県)を境に東側は50回(50Hz=ヘルツ)、西側が60回(60Hz)となっています。

 

周波数は電源に直結するため、西日本のほうが楽器や機材の音質がいいという話もあります。

そのため、音楽好きの中でも音質にこだわる人や、音楽プロデューサー、バンドマンなどが西日本へ移住するということが起きているのだとか…。JUDY AND MARYのギタリスト、TAKUYA氏が福岡に移住にしたことでも話題になりましたが、その時の決め手のひとつも、この「周波数」だったようです。

 

(引用)

東日本は西日本に比べて周波数が低い。録音機材やアンプを動かす上で、そこは重要なポイントになるんです。

「今、福岡でやらなければ日本の音楽は終わる」 元ジュディマリTAKUYAさんが語る“福岡スタジオ構想” #FUKUOKA 福岡のクリエイティブなニュース http://hash.city.fukuoka.lg.jp/news/archives/65

 

 

驚きの家選びのポイントを幾つかご紹介しましたが、これほどのこだわりを持っての家探しは、なかなか想像しにくいかもしれません。ですが、「音」に関する視点から理想の住宅を検討してみるのも、また違った発見が見つかるかもしれませんね。

【コラム:持ち家だからできるこだわりの音楽ライフ】

音楽を全力で楽しむための持ち家づくり。さすがに電柱までこだわるのは至難の業ですが、近所の目を気にせずに大音量で音楽を再生したり演奏したりするために必要な「防音室」を実現するための手段について、今回住宅情報館の商品企画部の菊地成仁さんにお話を聞いてみることにしました。

 

ユニットタイプの防音室

現在、家の建築後にいつでも防音室を追加できる画期的な商品として「ユニットタイプ」の防音室が販売されています。これは部屋の中に組み立て式の小屋を設置する方法で、電話ボックスほどの1畳弱のサイズから、グランドピアノを置くことができる5畳弱ほどのサイズまで様々なサイズがラインアップされており、主に楽器を自宅で練習するための手段として使われています。

 

ユニットそのものの費用に加えて設置のための工事費等がかかるため250万円前後の出費となることが多いそうです。メリットとしては、中古住宅やマンションなどでも導入が可能なことや、引っ越しの際にも次の住居へと搬送することができることが挙げられます。

 

あらかじめ「防音加工」した家造りをする

ユニットタイプの防音室はいつでも設置できるのが魅力ですが、広さに限りがあるため大音量で音楽を聞くという目的のためには向かないかもしれません。

菊地さんによると、家を建てるときにあらかじめ部屋全体に防音加工を施すのがおすすめだと言います。壁材に遮音性(音の伝達をさえぎる)の高い材料を使う、音が伝わりにくくなるように天井と床の間にグラスウールなどの吸音材を入れる、といった防音加工を行うことで部屋の外に音が漏れ出にくくなります。さらには、ドアや換気扇についても防音タイプを導入することで、隙間からの音漏れを防ぐことができます。

 

8~10帖程度の部屋を防音室として設計したとしても、200万円程度の追加費用で部屋全体をまるごと防音仕様にできるのだそうです。ユニットタイプより自由が効く上に、リーズナブルな選択肢なのです。

 

究極の音楽ライフは家づくりから

自由な設計ができる持ち家だからこそ、趣味のためのこだわりの家づくりをすることができます。アウトドア好きであれば自宅でいつでもグランピングできる広々とした屋上を設置したり、車好きであればリビングから愛車の姿を確認できるガレージハウスにしたり、という設計を頼まれるケースも多いそうです。

こだわりの音楽ライフを目指すのであれば、その第一歩は、防音室のある家づくりから始まるといえます。一生モノのすまいを考える際には、是非オーナーのわがままを叶える注文住宅も検討してみてはいかがでしょうか。