引っ越しをするときに必要な手続きリスト

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引っ越しをする際に必要となる手続きはたくさんありますが、うっかり忘れて手続きのタイミングが遅れてしまうと大変です。

そのようなことにならないため、引っ越し前後にやっておかなければならない手続きの種類を今のうちから確認しておきましょう。

このページでは他市区町村へ引っ越しをする際に役所・役場や警察署などで行う、公的な手続きの種類をご紹介します。

目次

1. 転出届

・手続きのタイミングは?:転居前

・手続き先は?:旧住所の市区町村役場

他市区町村へ引っ越しすることが決まったら、「転出する14日前から当日まで」に現住所を管轄する市区町村役場へ転出届を提出しましょう。

 

2. 転入届

・手続きのタイミングは?:転居後14日以内

・手続き先は?:新住所の市区町村役場

他市区町村への引っ越しが完了したら、「転入日より14日以内」に新しい住所を管轄する市区町村役場へ転入届を提出しましょう。

その際に、後述の国民年金や国民健康保険などの住所変更手続きを一緒に行います。

 

3. 国民年金

・手続きのタイミングは?:転居後14日以内

・手続き先は?:新住所の市区町村役場

自営業者や学生、非労働者などの国民年金のみに加入をしている20歳以上60歳未満の人を「第1号被保険者」といい、それに該当する方は、引っ越し後に住所変更の手続きが必要となります。

申請書類の提出期限は、転入届と同じく「転入日より14日以内」です。

・第2号被保険者の場合

民間会社員や公務員などの厚生年金、共済に加入している人が「第2号被保険者」となり、その方の場合は、勤務先に引っ越し先の住所を伝えれば、あとは勤務先が手続きをしてくれます。

・第3号被保険者の場合

「第2号被保険者に扶養されている配偶者」である第3号被保険者の方の場合は、市区町村役場ではなく「勤務する配偶者の勤務先」へ被保険者住所変更届を提出して住所変更をしてもらいましょう。

 

4. 国民健康保険

【資格喪失手続き】

・手続きのタイミングは?:転居前(転居後14日以内まで可能)

手続き先は?:旧住所の市区町村役場

【加入手続き】

手続きのタイミングは?:転居後14日以内

手続き先は?:新住所の市区町村役場

国民年金の「第1号被保険者」に該当し、厚生年金保険に加入していない方は、国民健康保険の住所変更手続きが必要となります。

転居前に旧市区町村役場へ保険証を返却し、転居後の加入手続きの際に新しい保険証を受け取りましょう。

第2号被保険者の方の場合は、勤務先に引っ越し先の住所を伝えれば、あとは勤務先が手続きをしてくれます。

第3号被保険者の方の場合は、「勤務する配偶者の勤務先」へ被保険者住所変更届を提出して住所変更をしてもらいましょう。

 

5. 印鑑登録

登録抹消】

・手続きのタイミングは?:転居前

・手続き先は?:旧住所の市区町村役場

【再登録】

・手続きのタイミングは?:転居後

・手続き先は?:新住所の市区町村役場

役場に印鑑を登録している方は、旧住所での「登録抹消手続き」と、新住所で「再登録」の手続きをする必要があります。

特に期限はありませんが、再登録をするまでの間は自動車登録や不動産取引などが行えないので、早めに手続きを済ませておきましょう。

 

6. マイナンバー

・手続きのタイミングは?:転居後

・手続き先は?:新住所の市区町村役場 

マイナンバーカードを持っている方、通知カードしか持っていない方ともに、引っ越し後に住所変更の手続きが必要となります。

住所変更をしても、マイナンバーの番号が変わることはありません。

 

7. 免許証

・手続きのタイミングは?:転居後

・手続き先は?:新住所の都道府県の警察署、運転免許センター、運転免許試験場のいずれか

運転免許証をお持ちの方は、引っ越しが済んだら新しい住所地の「警察署」「運転免許センター」「運転免許試験場」のいずれかで「記載事項変更」の手続きを行いましょう。

 

8. 車庫証明

・手続きのタイミングは?:転居後

・手続き先は?:新住所の都道府県の警察署

引っ越し先でもマイカーを使用したい場合は、「引っ越しによって車庫が変わった日から15日以内」に車庫証明の住所変更手続きを行いましょう。

免許証と違って車庫証明の住所変更手続きは警察署でしか行えないので、マイカーをお持ちの方は警察署で一緒に免許証の記載事項変更の手続きを済ませることをオススメします。

 

以上は役所関連での手続きを説明しました。細かい手続きが多く面倒ですが、まとめて済ませられる手続きも多いので、効率よく手続きが出来るように準備するといいでしょう。

更に、電気や水道・ガスなどのライフラインに関する手続きを説明します。いずれもタイミングが遅れると新生活に支障をきたしてしまうおそれがありますので、なるべく早めに済ませておくべきです。引っ越しを予定されている方は今のうちから覚えておきましょう。

 

9. 電気

まずは電気の手続きについてですが、引っ越し日が決まったら電力会社に電話もしくはインターネットで利用停止の申し込みを行いましょう。引っ越し当日にはブレーカーを落としていくのがマナーですが、寒冷地など一部の地域では電源を落とさないほうが良い場合もありますので、引っ越し前に電力会社に確認することをオススメします。

引っ越し先では初めから電気を使用することができますが、電気の使用を開始したことを知らせるために電力会社へ連絡をしましょう。新居に「電気使用申込書」が置いてある場合は、そちらに必要事項を記入して提出するだけで手続き完了となります。

 

10. 水道

引っ越し日が決まったら、旧住所を管轄する水道局に電話もしくはインターネットで使用停止(閉栓)の手続きを行いましょう。

 

新居では引っ越しをした時点では水道の栓が閉まった状態になっていることがあるので、その場合はメーターボックス横にある水止め栓を回して水を使えるようにしましょう。水が問題なく使えることを確認したら、「水道使用開始申込書」を郵送、もしくは電話かインターネットで使用開始の手続きをします。

 

11. ガス

ガスについては「閉栓」「開栓」ともに作業の立ち合いが必要となります。まず引っ越し日が決まったら、利用先のガス会社へ連絡をして閉栓作業の予約をしましょう。一度閉栓すると、また開栓しない限りガスが使えなくなってしまうので、閉栓作業は引っ越し当日にしてもらうことをオススメします。

新居でも開栓作業の立ち合いが必要となるため、予約は早めにしておきましょう。
開栓のタイミングが遅れると、開栓までの間はガスなしで生活をすることになってしまいます。

 

12. 固定電話

現在の家に固定電話があり、新居でも引き続き使いたい場合は、電話回線の移転手続きが必要となります。
電話もしくはインターネットでサービス会社へ連絡し、新居で必要になる立会工事の予約を行いましょう。
他市区町村へ引っ越しをする場合や、同一市区町村内でも収容局が異なる地域へ引っ越しする場合は、電話番号が変わることもあります。

また携帯電話についても、請求書を新住所へ送付してもらうために、住所変更の手続きは必ずしておきましょう。

 

13. インターネット

インターネットについては、引っ越し先で同じ回線会社やプロバイダを利用する場合でも、開通のための工事が必要となることが多いです。インターネットの開通工事までには少なくとも2週間、長いと1ヵ月以上かかってしまうこともあるので、引っ越すことが決まった時点で早めに予約をしておきましょう。マンションの場合は、建物によっては最初からインターネットを利用できるところもあります。

 

14. クレジットカード

クレジットカードをお持ちの方は、利用明細書や更新カードを新居へ郵送してもらうために、電話もしくはインターネットで住所変更の手続きをしておきましょう。所有しているカードの種類によっては、書類での手続きが必要となる場合もあります。

あれこれ手続きをするのは大変ですが、ないと生活がままならなかったり、いざというときに困ったりするので、できるだけ早く手続きを済ませて、新しい生活を始めましょう。