自然が豊かな茨城県の中心都市、茨城県水戸市の魅力と不動産市況

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水戸市は茨城県中部に位置する中核市で、茨城県の県庁所在地です。水戸徳川家のお膝元で、水戸黄門(徳川光圀)や日本三名園のひとつ「偕楽園」で全国にその名を知られ、水戸納豆の産地としても有名な街です。

目次

1、水戸市の人口はほぼ横ばい、世帯数は10年で9%増

そんな水戸市の人口は、約27万人、世帯数は約13万世帯。最近10年間の人口はほぼ横ばい、世帯数は9%増となっています。年間の転入出者数は、転入者が約800人上回っています。

1-1、人口・世帯数(2022/4/1 現在)

人口270,461人
世帯数129,340世帯

1-2、人口・世帯数の推移

1-3、転入・転出(2021年中)

転入者数10,872人
転出者数10,073人

※出典:水戸市ホームページ

2、茨城県水戸市の不動産情報

2-1、土地の価格は㎡あたり5万円台と非常にリーズナブル。最近10年は下落基調

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。水戸市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、㎡あたり5~6万円で、最近10年間は、緩やかな下落基調が続いています。

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

水戸市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2022年)52,298円
基準地価(2022年)56,170円

マップでご覧いただけるように、水戸市で地価が高いのは、中心駅であるJR常磐線の水戸駅の北側エリアで、7~10万円/㎡台、常磐線の南側エリアや水戸駅以外の住宅地ではやや下がって4~6万円/㎡台。駅から離れたエリアでは3万円台/㎡の地点も見られます。

2-2、新設住宅着工戸数は約2,100戸。注文住宅が全体の約半分を占める

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。水戸市で2021年中に新築された建物は2,118戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が46%、貸家(賃貸住宅)が28%、分譲住宅が26%と、注文住宅が全体の約半分を占めます。分譲住宅の内訳としては、一戸建が425戸(77%)、マンションが125戸(23%)と、一戸建が供給の中心となっています。

■水戸市の新設住宅着工戸数(2021年)

持ち家

974戸

貸家

588戸

給与住宅

6戸

分譲住宅

550戸

2,118戸

2-3、水戸市の住宅着工数は10年間でマイナス18%。注文住宅は減少し分譲住宅が増加住宅着工戸数の推移

水戸市の住宅着工数は最近10年間でマイナス18%となっています。内訳としては、注文住宅がマイナス22%、分譲住宅がプラス197%(約2倍)、賃貸住宅がマイナス50%と、分譲住宅が大きく伸びています。特に分譲一戸建は、2012年の167戸から、2021年は425戸と約3倍に増加しました。一方、注文住宅は同期間で1,241戸から974戸へと減少していることから、一戸建のニーズが注文住宅から分譲一戸建へと移っていると考えられます。

2-4、茨城県水戸市の不動産相場は3,000~4,000万円台。土地を買って注文住宅も十分可能

水戸市の新築マンションは3,000万円台後半~4,000万円代で、㎡単価は50万円台半ばが相場のようです。

中古マンションは、築15年以内で平均2,846万円(34.3万円/㎡)、築15~25年で平均2,245万円(26.8万円/㎡)、築25年超で平均492万円(11.8万円/㎡)前後が相場です。

一戸建については、新築で2,760万円、中古は築15年以内で平均2,805万円、築25年以内で2,329万円、築25年超は1,733万円となっています。新築はマンションよりも一戸建の方が、価格が安く物件数も多いですが、マンション・一戸建ともに新築~築浅物件は値上がり傾向が見られます。

最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内で平均7.5万円/㎡、徒歩20分以内なら3.8万円/㎡、徒歩20分超で3.6万円/㎡となっています。マンション・一戸建と比べて土地の価格はそれほど値上がりしておらず、土地を買って注文住宅を建てるという選択肢も十分検討できます。

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3、茨城県水戸市の待機児童は昨年より増加。

水戸市には、32校の公立小学校、16校の公立中学校、8校の公立高校があります。大学は市内に国立茨城大学、常磐大学の2校があります。県内や千葉県の常磐線沿線への通学は可能ですが、都心への通学はやや厳しいかも知れません。

3-1、幼稚園・保育園・学校の数

 

公立

私立

幼稚園・保育園・認定こども園等

16施設

98施設

小学校

32校

2校

中学校

16校

3校

高等学校

8校

7校

大学・短大

1校

1校

3-2、待機児童数(2021年10月現在)

待機児童数(国基準)44人

水戸市の2021年10月現在の待機児童数は44人でした。前年4月は23人、同年4月は8人と減少傾向が見られましたが、10月時点で大きく増えています。小さなお子様のいる方は、念のため市役所等に確認してみることをおすすめします。

4、茨城県水戸市の住まい探しは、水戸駅を中心に周辺の再開発エリアにも注目してみよう

水戸市は茨城県の県庁所在地で、県内で最も人口が多い市です。市内にはJR常磐線・水郡線、鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線が乗り入れていますが、メインとなる路線は常磐線です。中心駅の水戸駅からは、特急で東京まで75~90分。都心に出るには便利ですが、毎日の通勤となるとちょっと厳しいかも知れません。しかし、常磐自動車道や北関東自動車道をはじめ、高速道路、幹線道路が整備されているため、茨城県内にお勤めの方や、北関東を中心に車で移動される方などには非常に便利な街です。駅前には大型商業施設やスーパーなどもあり、日常の買い物に困ることはありませんし、郊外にはイオンモールなどの大型ショッピングモールも点在していますので、車があればほとんどの買い物は市内で済ませることができるでしょう。

水戸市は人口27万人の県庁所在地でありながら自然も豊かで、2月の梅祭り、4月のつつじ祭り、9月の萩祭りなど花にまつわるイベントが多く催されています。また、偕楽園に隣接する千波湖(せんばこ)と、その一帯は、「偕楽園公園」として整備されており、その広さは東京ドーム約63個分、ニューヨークのセントラルパークに次いで都市公園としては世界第2位の広さだそうです。

■梅が咲きほこる偕楽園

出典:偕楽園公式サイト

水戸市での住まい探しは、通勤や日常の移動手段から検討してみてはいかがでしょうか。東京方面への通勤を前提とするなら、特急停車駅である水戸駅の周辺エリア、県内にお勤めで電車を使った移動がメインであれば、常磐線沿線の各駅、車の移動が中心の方は、市の南部、高速道路のインターや幹線道路に近いエリアなどがおすすめです。

水戸駅前は、商業施設やオフィスなどが多く、ややざわついたイメージもありますが、駅の南側には住宅地が広がり、水戸駅へのバスも多く出ています。また、常磐線の赤塚駅周辺は、ここ15年くらいで開発されたエリアで、比較的新しい街並みが特徴的なエリアです。駅前にはショッピングセンターやスーパーなども多く、徒歩圏にも良好な住宅街が形成されていますので、子育てファミリーにおすすめです。また内原駅の周辺にも、一戸建を中心とした閑静な住宅街が広がっており、街の規模は小さいですが、駅徒歩圏に「イオンモール水戸内原」があり、非常に便利なエリアです。

水戸市は、茨城県の中心都市でありながら、偕楽園などの広大な自然公園も備え、ゆったりした暮らしが楽しめる街です。

観光を兼ねて、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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