後悔しない不動産会社選びと内見するときのポイント

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インターネットなどで情報収集した後は、いよいよ不動産会社に足を運んで実際に物件を内見してみましょう。とはいっても、やみくもに色々な会社を回ってみてもいい物件に出会えるわけではありません。不動産会社と上手に付き合うコツと内見のポイントをまとめました。

1. はじめて不動産会社を訪問するときに気をつけることとは

はじめて不動産会社を訪問するときに、どのように不動産会社を選んだらよいのでしょうか。また訪問する前に何か準備しておくことはあるのでしょうか。

1-1. 事前に物件探しについての要望をまとめておこう

初めて不動産会社に行ったときに聞かれることは「どのような物件をご希望ですか?」ということです。初めての住まい探しだと、どう答えたらいいかわからないかもしれませんが、「希望するエリア」「間取り(広さ)」「購入時期」「おおよその予算」くらいは答えられるように準備しておいた方が良いでしょう。要望が具体的であるほど、希望通りの物件に出会える確率は高まります。

※「物件探し準備編」で物件探しの事前準備を見る

1-2. 見てみたい物件があれば直接問合せてみよう

もし、インターネット等で要望に合いそうな物件が掲載されていれば、取り扱っている不動産会社に直接問合せて、内見させてもらうのが一番シンプルな方法です。問い合わせる方法は電話・メール等がありますが、同じ物件を複数の会社で取り扱っている場合には、下記を参考にそのエリアの情報に一番強そうな会社を探して問合せてみましょう。

また、不動産会社は水曜日を定休日としているところが多いため、その日に連絡をしても繋がらない・メールの返信が来ない場合があります。水曜日を定休としている理由は諸説ありますが、「お客様が動く週末に合わせて平日を休みにしている」や「『不動産は水もの』と言われるように、せっかく結んだ契約が水の様に流れないために」といった習慣にも起因しているようです。無駄足を踏まないためにも、あらかじめ知っておいた方が良いでしょう。

1-3. 取り扱い物件数の多い会社に行こう

インターネット等で情報収集していると、エリアに強い不動産会社がわかってきます。取り扱う物件が多いということは、希望の物件に出会える確率も上がりますし、集客力の強い会社には他社の物件の情報も集まりやすくなります。

不動産会社には、それぞれ得意分野があり、「賃貸」に強い会社もあれば「新築分譲」に特化した会社、中古物件の仲介を得意としている会社もあります。掲載されている物件から、会社の特長をつかんだ上で訪問することがポイントです。

1-4.  不動産会社には予約してから行った方が良いのか

訪問したい不動産会社が決まったら、できるだけメールか電話で予約してから行った方が効率的な動きができます。特に休日は混み合いますし、他のお客様の物件案内で営業マンが外出しているケースも少なくありません。予約していけばゆっくり落ち着いて話ができますし、お互いの時間をムダにしなくて済みます。また、予約時に興味のある物件を伝えておけば、詳しい資料を用意しておいてもらえたり、タイミングがあえば内見も手配しておいてくれるでしょう。

 

2. 安心して任せられる不動産会社・営業マンの見分け方

不動産は大きな買い物ですから、信頼できる会社(営業マン)から買いたいと思うのは当然のことです。それでは、自分(家族)に合った会社はどのように見分けたらよいのでしょうか。もちろん「合う・合わない」は人それぞれですが、一般的ないくつかのポイントを挙げてみました。

2-1.  要望をしっかり聞き、上手に引き出してくれる

不動産会社に限らず、営業マンに共通する重要なスキルは「ヒアリング力」です。お客様の要望や考え方、またその背景となる仕事や家族の話など、物件探しの基本となる情報を丁寧にヒアリングしてくれて、さらに、お客様が気づいていないようなニーズを上手に引き出してくれる営業マンがプロの営業マンです。

2-2.  「物件の短所」や「できないこと」をはっきりと言ってくれる

どんなにおすすめの物件でも、不動産には必ず長所と短所があります。決めたもらうためには長所ばかりを言いたがるものですが、きちんと短所も伝えてくれる営業マンが誠実な営業マンです。また、検討が進んでいくと価格や契約条件などの交渉ごとも増えてきますが、「できること」「できないこと」をはっきりと言ってくれる営業マンがいい営業マンです。

2-3. レスポンスが早い

ささいな質問や頼みごとに対しても、レスポンスよく対応してくれるのがいい会社(営業マン)です。具体的にはメールや電話での問合せにも(内容次第ですが)当日~数日以内には確実に返事をしてくれる会社(営業マン)です。もちろん、個人的な理由で休みが重なった場合や、仕事の都合でどうしても時間が取れない場合もあります。大切なのは、理由がどうであれ必ず一報を入れてくれる誠実さがあるかどうか、が見極めるポイントになるでしょう。

2-4. プロとしての知識、見解を交えて意見を言える

当たり前の事ですが、できる営業マンは、その地名を言うだけで頭に数件の販売物件が浮かびますし、間取を見ただけでおおよその物件概要やメリット・デメリットを語れます。ただ物件を紹介するだけでなく、その物件を購入した後の将来像(ローン・子の成長・老後・節税対策などなど)も併せて解説ができ、エリア情報にも精通していて、おいしい食事処やきれいな公園なども紹介してもらえれば話していても楽しいでしょう。

2-5. お客様の事情・理解度に合わせて説明できる

お客様にも初めて家を購入される方~住み替え・建て替えを何回も経験している方まで様々です。それぞれのお客様にあったレベルで話のできる営業マンはうまいですね。小さい子のいる家庭には「お子様中心」の考え方や提案の出来る人、親御さんが高齢な場合は「安全・快適」をメインに考えられる人、共働きの若夫婦には利便性や遊びの提案と共に、子供ができた後の生活面の事までできれば大したもんです。

 

3. 不動産会社の営業マンとよい関係を築くには

いい物件と出会い、気持ちのいい取引ができるかどうかは、営業マンとの「信頼関係」にかかっています。そして営業マンとよい関係を築くには、お客様側でも心得ておくべきことがあります。

3-1. 自分の情報はきちんと開示する

営業マンと信頼関係を築くには、自分の情報をきちんと開示しましょう。職業や家族構成、年収などはあまり言いたくないかも知れませんが、物件を紹介する上ではとても大事な情報です。このような情報を開示してくれないと、物件の探し方にも限界があります。もしも個人情報の管理等に不安があるのであれば、まずその点を確認してみましょう。

3-2. わからないことは遠慮なく質問し、曖昧な返事をしない

初めて住宅購入を検討する人と不動産会社のプロの営業マンでは、知識も経験も相当の差があります。しかし、これは当たり前のことなので、わからないことは遠慮なく質問しましょう。わからないことをそのままにしてしまったり、わかったような返事をしてしまうと、後々トラブルの原因にもなりかねません。

3-3. 無理な交渉や駆け引きはやめよう

不動産の取引は法律によって、原則として契約が終わるまで対価が発生しない仕組みになっています。したがって、接客、物件探し、内見、資金計画などは(契約しない限り)すべて無償です。営業マンは多くのお客様に対し、このようなサービスを無償で提供しながら信頼を勝ち取り、最後に契約していただいて、初めて対価を受け取ることができるのです。

このような相手の立場も理解した上で、あまり無理な要求をするのはやめましょう。もちろん言いたいことは率直に伝えてよいのですが、度を越した値引き交渉や駆け引きをしてもお互い気分を害するだけですし、ひいては信頼関係を失うことになりますので注意が必要です。

 

4. 物件が決まったらいよいよ内見!当日の持ち物を確認しておこう

要望に合いそうな物件が見つかったら、いよいよ内見です。1日に3物件くらい見ることが多いので、それぞれの物件の印象や特長などを記録できるように準備しておきましょう。当日の持ち物をまとめてみました。

4-1. 要望リストと筆記用具

家探しの要望をリスト化した「要望リスト」を必ず持っていきましょう。内見しながらそれぞれの要望に「○☓」や「○点」などで採点し、気になった点を書き留めておくと、あとで比較するときの貴重な資料になります。

4-2. カメラ(スマホでも可)

内見する際にカメラは必須です。物件全体の写真、各部屋の写真、気になる箇所を撮影してメモを残しておくとよいでしょう。ただし売主が居住中の場合は、了解を得てから撮るようにしてください。

4-3. 方位磁石(スマホでも可)、メジャー、水平器

方位磁石は、建物の向き(方位)を見るために、メジャーは部屋の大きさや天井の高さを測るために使用します。水平器は床の水平を測るもので、ホームセンターに行けば1,000円程度で買えますが、スマホのアプリでも代用できます。

4-4. スリッパ

不動産会社が用意してくれる場合がほとんどですが、気になる人は自分で用意しましょう。

 

5. 新築と中古で違う、内見のときに見るポイントとは

5-1. 新築物件の場合

新築物件は建物が未完成の状態で販売がスタートするので、実際の建物を見られることはほとんどありません。したがって、マンションの場合はモデルルームで、一戸建ての場合は、図面等で仕様や仕上げを確認することになります。一戸建てでもその会社が過去に建てた完成物件を見学させてもらえば、だいたいの雰囲気はつかむことができるでしょう。

5-2. 中古物件の場合

中古物件は実際に物件を見てから購入判断できるのが大きなメリットです。

中古物件を見るコツは、建物をスケルトン(柱・壁・屋根等の主要構造体)とインフィル(内装・建具・設備等)に分けて見ることです。スケルトン部分の著しい劣化や損傷は修復することが難しい(多額の費用がかかる)ため入念にチェックしたほうがいいでしょう。見るポイントは基礎や外壁のクラック(ひび割れ)や、家の傾きなどです。また屋根裏やサッシ周りの雨漏り跡や、床下のシロアリ被害等もチェックできればさらによいでしょう。これらを専門に調査する「ホームインスペクション」業者に依頼する方法もあります。(数万円の費用がかかります。)

逆にインフィル部分は、比較的簡単にリフォームできるので、汚れや使用感はさほど気にする必要はありません。ただし、水廻りの移動をともなう大規模なリフォームを検討している場合には、配管の移設が必要になるので、リフォーム業者などの専門家に見てもらうことをおすすめします。

また、マンションの場合は、管理組合で管理規約や長期修繕計画を見せてもらえる場合がありますので、できるだけ確認しておきしょう。住宅ローンで「フラット35」を利用する場合には「適合証明書」が発行できるかどうかも大きなポイントです。

5-3. 周辺環境

不動産会社の営業マンと一緒に内見するときは、車で案内してくれることが多いので、じっくり周辺環境を見ている時間はありません。できれば別の機会に次のような点をチェックしておきましょう。

・駅までの道のり

駅までの道のりは歩いてみることをおすすめします。実際に何分くらいかかるのか、通り道にある商業施設や営業時間などをチェックしておくとよいでしょう。

・夜の環境

内見に行くのは日中の時間帯が多いですが、購入を決める前に夜の環境も一度見ておきたいものです。周辺道路の明るさや交通量、人通りや音などもチェックしてみるとよいでしょう。

・周辺の住民

住宅を購入すれば必然的にご近所づきあいがはじまります。賃貸とは違って簡単に引っ越せないからこそ、周辺にどんな人が住んでいるかは重要な問題です。

単身者が多いのか、ファミリー世帯が多いのか、また同世代の子どもがいるかなどを見ておくとよいでしょう。

 

6. 購入の意思表示は「早い者勝ち」。スピーディに購入判断をするコツとは

内見が終わると、通常は数日〜1週間くらいのうちに、購入するかどうかを判断し、新築物件なら「購入申込書」、中古物件なら「買付証明書」という書類で意思表示しなければなりません。購入の意思表示は基本的に「早い者勝ち」ですから、スピーディな判断が求められます。

6-1. 住宅ローンの事前審査は早めに

住宅ローンの事前審査は物件が決まってから、と思っている人が多いと思いますが、早めにやっておくに越したことはありません。必要書類(源泉徴収票・課税証明等)を集めるのにも時間がかかりますし、事前審査そのものにも日数がかかります。

また、最近では購入の意思表示をする際に、ローンの事前審査済みであることを条件にしているケースもあるので、よりスピーディに意思表示をするためには、あらかじめ金融機関の承認をとっておくほうがよいでしょう。簡単なのは、不動産会社経由で提携金融機関に申し込む方法です。金融機関が決まっていればインターネットから申し込んでもよいでしょう。

6-2. 迷ったときは「要望シート」に立ち返ろう

どの物件も一長一短でなかなか判断がつかないときは、最初に作った「要望シート」に立ち返って、落ち着いて採点してみるとよいでしょう。

何のために家を買うのか、自分と家族の住まいに対する要望は何なのか、優先順位の高いものは何なのかを再度見直し、物件ごとに採点してみると判断しやすくなります。

6-3. 購入の意思が固まったら、いよいよ書面で意思表示

購入意思が固まったら、「購入申込書」「買付証明書」という書類に、署名・捺印して売主に意思表示します。新築ならこの時に申込金として数万円〜10万円程度を預けることが多いようです。中古の場合は売主が「買付証明書」に書かれた条件で売却する意思があれば「売渡承諾書」という書面でその旨を伝えてくれます。