都心アクセス抜群な「子育て王国」。神奈川県大和市の魅力と不動産市況

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大和市は神奈川県のほぼ中央に位置する南北に細長い市で、横浜市、座間市、海老名市、相模原市などと接しています。比較的狭い市ですが、相鉄線、小田急線、東急田園都市線の3線が乗り入れており、相鉄線の都心乗り入れでアクセスが大幅に改善しました。また「子育て王国 大和市」のキャッチフレーズで、子育て支援に力を入れており、若いファミリー世帯を中心に人口が増えている街です。

目次

1、大和市の人口は10年で5%増、世帯数は13%増

大和市は神奈川県のほぼ中央に位置する南北に細長い市で、横浜市、座間市、海老名市、相模原市などと接しています。比較的狭い市ですが、相鉄線、小田急線、東急田園都市線の3線が乗り入れており、相鉄線の都心乗り入れでアクセスが大幅に改善しました。また「子育て王国 大和市」のキャッチフレーズで、子育て支援に力を入れており、若いファミリー世帯を中心に人口が増えている街です。

1-1.人口・世帯数(2022/1/1 現在)

人口 242,937人
世帯数 118,269世帯

1-2.人口・世帯数の推移

1-3.転入・転出(2021年中)

転入者数 13,073人
転出者数 10,493人

※出典:2021年 人口移動報告(総務省)

2、神奈川県大和市の不動産情報

2-1.土地の価格は㎡あたり約20万円。直近10年で8%の上昇

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。大和市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、㎡あたり約20万円台、最近10年間の推移としては、緩やかな上昇傾向が続いており、10年間で約8%の上昇となっています。

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

大和市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2022年) 206,636円
基準地価(2022年) 207,842円

マップでご覧いただけるように、大和市で地価が高いのは、小田急江ノ島線と相鉄本線のクロスターミナルである大和駅の周辺エリアと、東急田園都市線の中央林間駅~つきみ野駅周辺エリアで20~25万円/㎡前後、小田急線、相鉄線の他の駅と、駅から離れたエリアでは、15~20万円/㎡くらいが相場となっています。

2-2.新設住宅着工戸数は約1,700戸。注文住宅と分譲住宅がバランスよく供給

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。大和市で2021年中に新築された建物は1,723戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が26%、貸家(賃貸住宅)が43%、分譲住宅が31%と、賃貸住宅の比率が高く、持ち家と分譲住宅はバランスよく供給されています。分譲住宅の内訳としては、一戸建が473戸(87%)、マンションが70戸(13%)と一戸建が中心で年400~500戸くらい安定して供給されています。

■大和市の新設住宅着工戸数(2021年)

持ち家 442戸
貸家 738戸
給与住宅 0戸
分譲住宅 543戸
1,723戸

2-3.大和市の住宅着工数は10年間で7%減。分譲一戸建は伸び、新築マンションが減少傾向

大和市の住宅着工数は最近10年間でマイナス7%となっています。内訳としては、注文住宅がマイナス1%、賃貸住宅もマイナス1%、分譲住宅がマイナス17%と、分譲住宅が大きく減少しています。ただし、分譲一戸建は10年で38%伸びており、新築マンションの減少がマイナス要因となっています。

2-4.神奈川県大和市の不動産価格はマンション・一戸建ともに4000万円台が中心

大和市の新築マンションは3,000万円台後半~4,000万円台が中心で、㎡単価は60万円前後が相場です。中古マンションは、築15年以内で平均4,196万円(61.1万円/㎡)、築15~25年で平均2,920万円(43.1万円/㎡)、築25年超で平均1,575万円(30.5万円/㎡)前後が相場です。新築マンションの価格上昇により築浅のマンションの価格も大きく上昇しています。
一戸建については、新築で4,641万円、中古は築15年以内で平均4,113万円、築25年以内で3,908万円、築25年超は3,927万円となっており、マンションと同様に値上がり傾向が続いています。
最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内で平均25.9万円/㎡、徒歩20分以内なら24.6万円/㎡、徒歩20分超で19.6万円となっています。

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3、大和市は7年連続で待機児童ゼロを達成。学童保育の待機児童もゼロ

大和市には、19校の公立小学校、9校の公立中学校、4校の公立高校と2校の私立高校があります。市内に大学はありませんが、神奈川県内、都内への通学も十分可能です。

3-1.幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 4施設 101施設
小学校 19校 1校
中学校 9校 1校
高等学校 4校 2校
大学・短大 0校 0校

3-2. 待機児童数(2022年4月現在)

待機児童数(国基準) 0人

大和市は7年連続で待機児童ゼロを達成しています。また、小学校の学童保育も待機児童ゼロを実現しています。

4、神奈川県大和市の住まい探しは、相鉄・小田急・東急からの沿線選びがポイント

大和市は神奈川県のほぼ中央に位置する、比較的小さな街ですが、市内には小田急線、東急田園都市線、相鉄線の3線(8駅)が乗り入れているため、市内どこからでも駅まで徒歩15分という、郊外の街としては珍しい、車がなくても暮らしやすい街です。中心駅である大和駅は、小田急江ノ島線と相鉄線のクロスターミナルで、小田急線なら新宿駅まで約50分。相鉄線なら横浜まで約20分。また2019年11月からJR線への直通運転が始まり、渋谷まで約50分、新宿まで約55分でダイレクトに行けるようになりました。さらに2023年3月には東急東横線との直通運転が予定されており、渋谷方面と新幹線(新横浜駅)へのアクセスが大幅に向上します。

■相鉄線-JR・東急との直通運転

出典:相鉄線ホームページ

そして市の北部、東急田園都市線の始発駅である中央林間駅からは、渋谷まで直通で約40分。混雑する田園都市線でも座って通勤できるのが魅力で、中央林間駅~つきみ野駅周辺には、閑静な住宅地が形成されています。このように、市内のどこに住んでも駅に近く、都心に1時間以内でアクセスできる利便性のよさが大和市の大きな魅力です。また大和市は、江ノ島、箱根、伊豆などの観光地と都心との中間地点に位置しているので、都内で働きながら、週末を自然の中で過ごしたい方や、温泉やアウトドアが好きな方にとっては絶好の立地と言えます。

大和市での住まい探しは、まずこの3つの沿線からどのエリアを選ぶかを検討してみてはいかがでしょうか。ターミナル駅である大和駅と中央林間駅はやや相場が高くなりますが、小田急線沿線では中間駅である、鶴間駅、南林間駅の周辺や、大和駅以南は比較的リーズナブルです。

東急田園都市線沿線は、2019年にリニューアルした「南町田グランベリーパーク」をはじめ、「エトモ中央林間」、「ラプラ中央林間」などショッピング施設も充実しており、ファミリー層にとても人気の高いエリアです。閑静な住宅地で一戸建をお探しの方にはおすすめです。

■南町田グランベリーパーク

出典:南町田グランベリーパーク公式サイト

最後に大和市で住まいを検討する際の注意点として、隣接する綾瀬市と厚木市にまたがる厚木基地があります。基地の騒音問題は以前に比べだいぶ改善したと言われますが、念のため現地を訪れて確認してみることをおすすめします。

閑静な住宅地が広がる東急線、都心にも観光地に行くにも便利な小田急線、都心への直通運転で今後の発展が楽しみな相鉄線、それぞれの沿線ごとに、街の雰囲気や特徴も異なります。ぜひ地域に詳しい不動産会社に相談してみてはいかがでしょうか。

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