データで見る不動産購入 【神奈川県 横浜市中区】

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目次

1、横浜市中区の人口・世帯数

横浜市中区は、神奈川県庁、横浜市庁などの行政機関が集中するエリアであると同時に、企業や商業施設なども多く、経済の中心地でもあります。一方で住宅地としても、桜木町、関内周辺や元町、中華街、山下公園など、まさに横浜を象徴する人気エリアです。

そんな中区の人口は、約15万人。横浜市の全18区のうち、少ない方から4番目の比較的小規模な区です。世帯数は約8万1,000世帯。最近10年間の人口は3%増、世帯数は8%増となっています。年間の転入出者数は、転入者が1,400人ほど上回っています。

 

1-1、人口・世帯数(2020/1/1 現在)

人口 149,910人
世帯数 81,445世帯

 

 

1-2、人口・世帯数の推移

 

1-3、転入・転出(2019年中)

転入者数 14,015人
転出者数 12,607人

※出典:横浜市ホームページ

 

 

2、横浜市中区の不動産情報

 

2-1、土地の価格

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。中区における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、㎡あたり50万円台後半~70万円台とかなり高い水準で、最近10年間は、公示地価で26%、基準地価で47%と大幅に上昇しています。

 

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

 

中区全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2020年) 576,386円
基準地価(2019年) 701,500円

 

マップでご覧いただけるように、中区で地価が高いのは、JR根岸線の桜木町~関内周辺と、みなとみらい線周辺エリアで、60~100万円/㎡前後(商業地だと100~200万円/㎡ 超)、それ以外のエリアでも、30~40万円/㎡台と、土地価格はかなり高いエリアだと言えるでしょう。

 

2-2、新設住宅着工戸数(2019年)

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。中区で2019年中に新築された建物は1,470戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が9%、貸家(賃貸住宅)が39%、分譲住宅が各52%と、分譲住宅が全体の半分以上を占めています。分譲住宅の内訳としてはマンションが7~8割を占めます。

 

持ち家 137戸
貸家 569戸
給与住宅 1戸
分譲住宅 763戸

 

 

2-3、住宅着工戸数の推移

中区の住宅着工数は最近9年間でプラス8%となっています。内訳としては、注文住宅がプラス8%、賃貸住宅がプラス102%、分譲住宅がプラス8%となっています。中区は分譲住宅中心で、中でもマンション中心のエリアだと言えるでしょう。

 

2-4、横浜市中区の不動産価格相場

横浜市中区の不動産価格相場について見てみましょう。新築マンションについては3,000万円台から1億円を超える物件まで幅広く供給されていますが、平均価格は5,000万円台半ば、㎡単価は100万円前後が相場のようです。

中古マンションは、築15年以内が平均4,730万円(88.6万円/㎡)、築25年以内が平均4,535万円(69.7万円/㎡)、築25年超で1,786万円(40.9万円/㎡)となっています。

一戸建については、新築で平均4,662万円、中古は築15年以内で平均8,517万円、築25年以内で9,698万円、築25年超は7,016万円となっています。中古の方が平均価格が高いのは、古い物件ほど土地面積が広いためで、地価の高い横浜では、築年数よりも土地面積による価格差が大きくなります。

最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内で平均45.8万円/㎡、徒歩20分以内なら38.0万円/㎡、徒歩20分超で34.0万円/㎡となっています。

 

 

 

3、中区の教育環境

中区には、9校の公立小学校、5校の公立中学校、3校の公立高校があります。(2020年4月現在)。

大学は区内に2校の私立大学がありますが、県内はもちろん都心への通学も可能です。中高大一貫教育の私立校もあり、子どもの教育環境は非常によいと言えるでしょう。

 

3-1、幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 3施設 57施設
小学校 9校 1校
中学校 5校 5校
高等学校 3校 5校
大学・短大 0校 2校

 

3-2、待機児童数(2020年4月現在)

 

待機児童数(国基準) 1人

 

横浜市中区の待機児童数は1人で、前年の3人から2人減少しました。横浜市では待機児童ゼロを目指して、保育所等の整備、保育士の確保などに力を入れています。

 

保育所等の入所状況(横浜市)

 

4、横浜市中区の不動産市場と住宅購入について

横浜は「SUUMO住みたい街ランキングで、2018年以降3年連続の1位を獲得するなど、非常に人気が高くブランド力のある街です。その中でも中区は海に近く異国情緒があり、まさに「港町 横浜」を感じられるエリアだと言えるでしょう。山手エリアは閑静な住宅地となっており、治安もよく良好な住環境を形成しています。近くには自然を感じられる大きな公園も多く、教育環境もよいので、子育て世代には相応しいエリアです。

郊外エリアと比較すると不動産価格は高めではありますが、中古物件であれば3,000万円台から探すことができますので、初めて住宅を購入される方も、十分検討の範囲に入るのではないでしょうか。横浜という高いブランド力から、資産価値が落ちにくく安心して購入できるエリアだと思います。

新築・中古、マンション・一戸建ともに物件の流通量も十分で、住まい探しの選択肢が多く、今後の発展が楽しみなエリアです。ぜひ一度現地の不動産会社にご相談してみてはいかがでしょうか。