データで見る不動産購入 【愛知県 名古屋市守山区】

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1、名古屋市守山区の人口・世帯数

 

守山区は愛知県名古屋市の16行政区のひとつで、市の北東部に位置し、春日井市や尾張旭市などと接する自然豊かな街です。区内を東西に名鉄瀬戸線が走り、名古屋中心部までのアクセスも良好。名古屋のベッドタウンとして住宅開発が進み、人口が増え続けています。

そんな守山区の人口は、約17.6万人、世帯数は約7.4万世帯。最近10年間の人口は5%増、世帯数は10%増となっています。年間の転入出者数は、転入者が約1,200人上回っています。

 

1-1、人口・世帯数(2020/1/1 現在)

人口 176,666人
世帯数 74,237世帯

 

1-2、人口・世帯数の推移

 

 

1-3、転入・転出(2019年中)

転入者数 9,155人
転出者数 7,932人

※出典:守山区ホームページ

 

 

2、名古屋市守山区の不動産情報

 

2-1、土地の価格

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。守山区における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、㎡あたり12万円台、最近10年間は、横ばい~緩やかな上昇傾向が続き、約7~12%の上昇となっています。

 

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

 

守山区全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2020年) 122,382円
基準地価(2019年) 126,025円

 

 

マップでご覧いただけるように、守山区で地価が高いのは、名鉄瀬戸線の各駅から徒歩圏のエリアで、14~15万円/㎡台、駅から離れたエリアではやや下がって12~13万円/㎡前後となります。JR中央本線の新守山駅周辺では、10~12万円/㎡台、区の北部では10万円/㎡を切るエリアも見られます。

 

2-2、新設住宅着工戸数(2019年)

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。守山区で2019年中に新築された建物は1,237戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が39%、貸家(賃貸住宅)が27%、分譲住宅が34%とバランスよく供給されています。分譲住宅の内訳は一戸建の比率が高く、2018年以降マンションは着工されていません。

 

持ち家 477戸
貸家 334戸
給与住宅 1戸
分譲住宅 425戸

 

2-3、住宅着工戸数の推移

守山区の住宅着工数は最近9年間でプラス1%とほぼ横ばいです。内訳としては、注文住宅がマイナス11%、賃貸住宅がマイナス24%、分譲住宅がプラス68%と、分譲住宅が大きく伸びています。守山区は一戸建メインで、注文住宅から分譲住宅へのシフトが進んでいるエリアだと言えそうです。

 

 

2-4、守山区の不動産価格相場

守山区の新築マンションは3,000万円台後半~4,000万円台前半で、㎡単価は50万円前後となっています。中古マンションは、築15年以内で平均2,528万円(31.6万円/㎡)、築15~25年で平均2,093万円(25.8万円/㎡)、築25年超で平均1,398万円(18.7万円/㎡)前後が相場です。

一戸建については、新築で3,738万円、中古は築15年以内で平均3,643万円、築25年以内で4,244万円、築25年超は2,684万円となっています。新築よりも築年数が古い中古物件の方が土地面積が広くなる傾向があり、その分価格が高くなっています。

最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内で平均12.1万円/㎡、徒歩20分以内なら10.9万円/㎡、徒歩20分超で10.2万円/㎡となっています。

 

3、守山区の教育環境

守山区には、20校の公立小学校、8校の公立中学校、2校の公立高校があります。(2019年4月現在)。大学は市内に愛知県立大学守山キャンパス、金城学院大学の2校がありますが、名古屋市内への通学も十分可能です。

 

3-1、幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 37施設 106施設
小学校 20校 1校
中学校 8校 0校
高等学校 2校 1校
大学・短大 1校 1校

 

3-2、待機児童数(2019年4月現在)

 

待機児童数(国基準) 0人

 

守山区だけでなく、名古屋市の待機児童は7年連続のゼロとなっています。名古屋市は、2011~2012年の2年連続で待機児童数が全国市町村でワーストだったのですが、保育所の新設や、保育を希望する保護者の方の相談に応じる「保育案内人」を配置・増員するなどの対策を続け、待機児童ゼロを達成しています。

 

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4、名古屋市守山区の不動産市場と住宅購入について

 

守山区は、名古屋市の北東部に突き出た区で、名古屋のベッドタウンとして発展してきました。名古屋市で唯一地下鉄がない区ですが、区内には名鉄瀬戸線をはじめ、JR中央本線や、世界でも珍しい高架線の上を走るバス「ゆとりーとライン」が走っており、交通アクセスのよい街です。中心駅の名鉄小幡駅から栄町駅までは約15分、名古屋駅まで約20分で行くことができます。また、区内には「イオン守山店」、「アピタ新守山店」、「アルペンモール守山志段味」など、ショッピングモールやホームセンターなども点在しており、買い物やお出かけにも便利な街です。

 

■ガイドウェイバス「ゆとりーとライン」

出典:名古屋ガイドウェイバス

 

もともと守山区は南部の瀬戸街道(名鉄瀬戸線)沿いに住宅地が開発されてきた街で、北部の志段味地区には鉄道がなかったため宅地化が遅れ、農地や山林が広がっていました。しかし、2001年にゆとりーとラインが開通したことにより、北部エリアの宅地化が進み大きく発展したという経緯があります。こうした経緯を踏まえ、守山区の住まい探しは、まず区を大きく3つに分けて、どのエリアに住むかを検討してみてはいかがでしょうか。

 

①名鉄瀬戸線 沿線エリア

名鉄瀬戸線沿線は古くから宅地開発が進んだエリアで、商業施設、文化施設、行政機関などが集積しており、周辺には成熟した住宅地が形成されています。一戸建、マンションともに流通量は充分にありますので、物件選びの選択肢が多いエリアだと言えます。区内では最も相場の高いエリアです。

 

②JR中央本線 新守山駅周辺エリア

守山区で唯一のJR線の駅である新守山駅周辺も、比較的古くから開発が進んだエリアで、駅周辺には成熟した住宅地が広がっています。JR名古屋駅まで乗り換えなしでわずか16分と交通アクセスがよい上、駅前にショッピングモールなどもあるので、車を持たない暮らしを考えている方はおすすめのエリアです。このエリアの新築物件は一戸建が多く、マンションは中古を中心に探すことになります。相場としては名鉄沿線よりも1~2割くらい下がるようです。

 

③北部(吉根・志段味)エリア

守山区の北部エリアは、ゆとりーとラインの開通後に、大規模な区画整理によって生まれた新しい街です。計画的な区画に低層の一戸建が建ち並ぶ美しい街並みや、豊かな自然が魅力のエリアです。一方で名古屋市内へは、ゆとりーとラインと地下鉄を使って1時間前後かかるため、上記2エリアと比べるとやや不便な面もあります。相場としてはこの3エリアの中でも最もリーズナブルで、新築物件の供給も多いエリアなので、低予算で新築一戸建を購入したい方、隣接する春日井市に通勤する方にはおすすめです。

 

名古屋中心部までのアクセスもよく、自然豊かな守山区。どのエリアを選ぶか、一戸建かマンションか、様々な選択肢のある街です。ぜひ一度、地域に詳しい不動産会社で相談してみてはいかがでしょうか。

 

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