コロナで東京からの移住者が増加。湘南エリアの中心地、藤沢市の魅力と不動産市況

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藤沢市は神奈川県の南部中央に位置する湘南エリアの中心となる市で、神奈川県では政令指定都市(横浜・川崎・相模原)に次ぎ4番目に人口の多い市です。気候も温暖で、東京、横浜への通勤圏でありながら、江ノ島や片瀬・鵠沼・辻堂海岸など観光地としての側面も合わせもつとても人気のある街です。

目次

1、藤沢市は人口・世帯数は年々増加傾向

藤沢市の人口は、約44万人、世帯数は約20万8,000世帯。最近10年間の人口は約6%増、世帯数は13%増となっています。東京からの移住者も多く、年間の転入出者数は、転入者数が約4,500人上回っています。

1-1、人口・世帯数(2022/1/1 現在)   

人口 443,053人
世帯数 207,726世帯

1-2、人口・世帯数の推移

1-3、転入・転出(2021年中)

転入者数 19,541人
転出者数 15,087人

※出典:2021年人口移動報告(総務省)

2、神奈川県藤沢市の不動産情報

2-1、土地の価格は㎡あたり22~23万円。直近10年は緩やかな上昇傾向

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。藤沢市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては22~23万円台/㎡で、直近10年間は、横ばい~緩やかな上昇傾向となっています。多くのエリアで地価が下落したコロナ禍においても若干の上昇となっており、人気の高さがうかがえます。

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

藤沢市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2021年) 225,960円
基準地価(2021年) 236,511円

マップでご覧いただけるように、中心となる藤沢駅の周辺で30万円台/㎡、小田急江ノ島線の本鵠沼駅、鵠沼海岸駅周辺だと少し下がって20万円台半ば~後半/㎡、市北部の湘南台駅周辺は10万円台後半~20万円前後が相場となっています。さらに江ノ島電鉄沿線だと、20万円台前半/㎡ となりますが、駅から離れたエリアでは20万円/㎡を切るエリアも見られます。

2-2、藤沢市の新設住宅着工は分譲住宅が4割超。一戸建、マンションともにバランスよく供給

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。藤沢市で2021年中に新築された建物は3,639戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が28%、貸家(賃貸住宅)が30%、分譲住宅が42%と、分譲住宅が全体の4割以上を占めます。分譲住宅の内訳としては、一戸建883戸(57%)、マンション667戸(43%)と、バランスよく供給されています。

■藤沢市の新設住宅着工戸数(2021年)

持ち家 1,006戸
貸家 1,080戸
給与住宅 3戸
分譲住宅 1,550戸
3,639戸

2-3、藤沢市の住宅着工数は10年で5%減。注文住宅の減少が目立つ

藤沢市の住宅着工数は最近10年間でマイナス2%とほぼ横ばいとなっています。内訳としては、注文住宅がマイナス8%、分譲住宅がプラス52%、賃貸住宅がマイナス27%と、注文住宅がやや減少する一方で分譲住宅が大きく伸びています。

転入者が多い藤沢市では若いファミリー層向けの分譲住宅の供給が増えていると推測されます。

2-4、藤沢市の不動産相場は一戸建マンションとも4,000~5,000万円台が中心。新築・中古とも上昇傾向

藤沢市で販売されている新築マンションは4,000万円台後半~6,000万円台と幅広く供給されており、㎡単価は70~80万円くらいが相場のようです。中古マンションは、築15年以内で平均4,554万円(71.3万円/㎡)、築15~25年で平均3,857万円(52.3万円/㎡)、築25年超では平均2,222万円(37.4万円/㎡)前後で、新築・中古とも上昇傾向です。

一戸建については、新築で4,955万円、中古は築15年以内で平均5,925万円、築25年以内で5,899万円、築25年超は4,459万円となっています。築年数による価格差があまりないように見えますが、築古になるほど土地・建物の面積が大きくなる傾向がありますので、広めの一戸建を希望の方は中古を狙ってみるのもよいかも知れません。

最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内で平均26.8万円/㎡、徒歩20分以内なら22.8万円/㎡、徒歩20分超で15.5万円/㎡となっています。

 

3、藤沢市は初めての待機児童数ゼロを達成。都内への通学も可能で教育環境は良好

藤沢市には、35校の公立小学校、19校の公立中学校、6校の公立高校と9校の私立高校があります。市内に慶應義塾大学(湘南藤沢キャンパス)、多摩大学(湘南キャンパス)など4つの大学がありますが、都内への通学も十分可能です。

3-1、幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 14施設 143施設
小学校 35校 3校
中学校 19校 6校
高等学校 6校 9校
大学・短大 0校 4校

3-2、待機児童数(2021年4月現在)

待機児童数(国基準) 0人

藤沢市は2021年4月、初めての待機児童ゼロを達成しました。市によると、認可保育所の新設や再整備による定員拡大が奏功したということです。一方、保育士の確保が課題となっており「保育士就労奨励助成金」の支給などを実施しています。

4、藤沢市は交通アクセス・利便性ともに申し分なし。ライフスタイルからエリア選びをスタートしよう

藤沢市は、東を鎌倉市、西を茅ヶ崎市と接する、まさに湘南エリアの中心にある街です。中心駅である藤沢駅には、JR東海道線・湘南新宿ライン、小田急江ノ島線、江ノ島電鉄が乗り入れています。北部の湘南台駅には小田急江ノ島線、横浜市営地下鉄ブルーライン、相鉄線、さらに市南部の江ノ島駅からは湘南モノレールと、市内には多くの路線が走っており、藤沢駅から東京駅までは約45分、新宿駅まで約50分でアクセスできます。

また、JR沿線には「テラスモール湘南」、「湘南モールフィル」、「湘南T-SITE」、「ODAKYU湘南GATE」、「ルミネ藤沢」など、たくさんのショッピング施設があり、車がなくても手軽にショッピングを楽しめます。さらに日常の買い物は「イトーヨーカドー」や「オーケー」などのスーパーも多数あり、交通便、生活便ともに申し分ないとても暮らしやすい街です。

そして、藤沢市の最大の魅力は、江ノ島や片瀬・鵠沼・辻堂海岸などに代表される湘南の海と自然環境でしょう。南部の鵠沼・片瀬地区はかつて別荘地として開発され、多くの政治家・学者・文化人などが暮らした場所でもあり、今も多くの人を惹きつけます。

そんな藤沢市での住まい探しは、どんなライフスタイルを望むかというところからスタートしてみてはいかがでしょうか。

海の近くに住みたい、早朝にサーフィンしてから出社したい、そんなアクティブなライフスタイルを求めている方は、JR線より南側のエリア、本鵠沼駅、鵠沼海岸駅を中心としたエリアがターゲットになります。海から少し離れても、通勤や買い物に便利なところがいいという方は、藤沢駅・辻堂駅の徒歩圏からスタートしてみるとよいと思います。また混雑する観光地から少し離れて、落ち着いて暮らしたいという方は、小田急線沿線の藤沢~湘南台の周辺が候補となります。もちろん車やバスを使えれば駅から離れた比較的リーズナブルなエリアも視野に入ります。

藤沢市は「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞 2022」で辻堂が1位、ビジネスパーソンを対象にした「シティブランド・ランキング ― 住みたい街2021」では、全国10位 (神奈川県1位)、居住者を対象にした「シビックプライド 2021」では、全国総合3位(神奈川県1位)を獲得するなど、多くの調査で上位にランクインしています。

※出典:シビックプライドランキング2021(読売広告社)

あらゆる立場・年代の方に人気があり、そして実際に住んでいる人たちにも愛され、ずっと住み続けたくなる街。それが藤沢市です。ご自身のライフスタイルに合わせて早速物件探しをスタートしてみてはいかがでしょうか?

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