昭島市は東京都の多摩エリア中部に位置する市で、北に昭和記念公園、南に多摩川と豊かな自然に囲まれた街です。中心となるJR青梅線の昭島駅からは、青梅線特快で新宿まで約40分、東京まで約50分とアクセスも良好で、ファミリー層に人気がある街です。
目次
1.昭島市の人口は5%減、世帯数は10年で9%増
そんな昭島市の人口は、約11万4,000人、世帯数は約5万6,000世帯。最近10年間の人口はほぼ横ばい、世帯数は7%増となっています。年間の転入出者数は、転入が約800人上回っています。
1-1.人口・世帯数(2022/1/1 現在)
人口 | 113,829人 |
世帯数 | 55,690世帯 |
1-2.人口・世帯数の推移
1-3.転入・転出(2021年中)
転入者数 | 5,627人 |
転出者数 | 4,785人 |
※出典:2021年人口移動報告(総務省)
2.東京都昭島市の不動産情報
2-1.土地の価格は㎡あたり20万円前後。最近10年は上昇傾向
土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。昭島市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、㎡あたり20万円前後、最近10年間は、緩やかな上昇傾向で約13%の上昇となっています(公示地価ベース)。
■公示地価、基準地価とは?
公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。
同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。
昭島市全体の地価平均(㎡あたり)
公示地価(2022年) | 201,521円 |
基準地価(2021年) | 204,142円 |
マップでご覧いただけるように、市内にはJR青梅線が東西に走っており、駅から徒歩圏の住宅地で20~25万円/㎡前後、駅から少し離れたエリアでは16~20万円/㎡前後が相場となります。市の南部では12~13万円/㎡前後のエリアも見られますが、駅による価格差はさほど大きくなく、駅からの距離によって相場が変わってくるようです。
2-2.新設住宅着工戸数
国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。昭島市で2021年中に新築された建物は790戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が23%、貸家(賃貸住宅)が47%、分譲住宅が30%と、賃貸が全体の約半分を占めます。分譲住宅の内訳としては、一戸建が年200~250戸程度コンスタントに供給されているのに対し、マンションは年によるばらつきが大きく、2020年に551戸の大型着工があった以後、新築マンションの供給はありません。
■昭島市の新設住宅着工戸数(2021年)
持ち家 | 180戸 |
貸家 | 376戸 |
給与住宅 | 0戸 |
分譲住宅 | 234戸 |
計 | 790戸 |
2-3.昭島市の住宅着工数は10年間でプラス34%。賃貸住宅の伸びが大きい
昭島市の住宅着工数は最近10年間でプラス34%となっています。内訳としては、注文住宅がマイナス2%、分譲住宅がプラス16%、賃貸住宅がプラス86%となっています。多くのエリアで着工数が減少する中、昭島市では30%を超える増加となっており、エリアとしての人気の高さがうかがえます。また一戸建は、注文住宅から分譲戸建にシフトが見られます。
2-4.東京都昭島市の不動産相場は3,000万円台後半~5,000万円台。コロナによる郊外人気で値上がり傾向
昭島市の新築マンションは3,000万円台後半~5,000万円台前半くらい、㎡単価は55~60万円前後が相場のようです。中古マンションは、築15年以内で平均3,387万円(52.0万円/㎡)、築15~25年で平均2,902万円(39.2万円/㎡)、築25年超で平均2,318万円(33.1万円/㎡)前後が相場です。
一戸建については、新築で4,251万円、中古は築15年以内で平均3,934万円、築25年以内で3,458万円、築25年超は3,030万円となっています。新型コロナによる郊外人気もあり、マンション、一戸建ともに値上がり傾向が続いています。
最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内で平均29.2万円/㎡、徒歩20分以内なら22.2万円/㎡となっています(調査時点で徒歩20分超の物件はありませんでした)。こうしたデータを見る限り、土地は公示地価等よりも高い水準で流通しているようです。
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3.東京都昭島市の待機児童は7人。多摩エリアや都心への通学も可能
3-1.幼稚園・保育園・学校の数
公立 | 私立 | |
幼稚園・保育園・認定こども園等 | 0施設 | 50施設 |
小学校 | 13校 | 1校 |
中学校 | 6校 | 1校 |
高等学校 | 2校 | 1校 |
大学・短大 | 0校 | 0校 |
3-2. 待機児童数(2022年4月現在)
待機児童数(国基準) | 13人 |
昭島市の2022年4月現在の待機児童数は13人でした。一昨年の27人、昨年の15人から少しずつ減少してきていますが、小さなお子様がいる方は、念のため市役所等に確認してみるとよいでしょう。
4.東京都昭島市の住まい探しは昭島駅を中心にスタート。中神、東中神の再開発エリアにも注目
昭島市は多摩エリアの中部に位置する市で、JR青梅線が市の中心部を東西に横切っています。青梅線の北側には国営昭和記念公園や玉川上水緑道公園など、緑地やゴルフ場が多く、南部には住宅街が広がっています。また都内で唯一、水道水を地下150~200メートルから汲み上げる地下水で100%賄っている珍しい市で、年間を通じて天然のミネラルウォーターが飲める街としても有名です。
中心となる昭島駅からは、JR中央線直通の特快で新宿まで約40分、東京まで約50分とアクセスは良好です。また市の西端にある拝島駅には、青梅線以外に、JR八高線・五日市線、西武拝島線が乗り入れており、八王子方面、小平方面にアクセスすることができます。
昭島市での住まい探しは、市の中心である昭島駅からスタートしてみることをおすすめします。交通アクセス、買い物などの利便性はもっとも高く、市の都市計画においても「中心拠点」と位置づけられています。また昭島駅の北口エリアは、「昭和の森」として、人と自然、地域のふれあいを目指した、広大な都市型リゾートエリアとして開発が進められており、100を超える店舗が入る大型ショッピングモール「モリタウン」をはじめ、関東最大級のアウトドア複合施設「モリパーク アウトドアヴィレッジ」など多くの施設があります。
■モリタウン
■モリパークアウトドアヴィレッジ
出典:モリパーク 公式サイト
昭島駅以外では、同じ青梅線の中神駅、東中神駅の北側エリアで大規模な区画整理事業が行われ、新しい街づくりが進んでいます。このエリアは昭島駅に隣接しているだけでなく、多摩の中心都市である立川や、昭和記念公園にも近く、中心地から少し離れて、自然とふれあいながら暮らしたい子育てファミリーにはおすすめのエリアです。
昭島市は、利便性が高く自然豊かで、とても暮らしやすい街です。情報収集を兼ねて一度訪れてみてはいかがでしょうか。