土浦市は茨城県南部の中心都市で、つくば市、かすみがうら市などと隣接しています。中心駅のJR常磐線土浦駅からは、東京・上野ライン(特急)を使って東京駅まで約50分、品川駅まで約60分、いずれも乗り換えなしでアクセスできます。
また日本で2番目の大きさを誇る霞ヶ浦はウォータースポーツのメッカとしても知られ、釣り、ヨット、ウィンドサーフィン、ジェットスキーなどを楽しむために県外からも多くの人が訪れます。
目次
1、土浦市の人口は3%減、世帯数は10年で10%増
そんな土浦市の人口は、約14万人、世帯数は約6万9,000世帯。最近10年間の人口は3%減、世帯数は10%増となっています。年間の転入出者数は転入者が900人ほど上回っています。
1-1、人口・世帯数(2022/4/1 現在)
人口 | 140,995人 |
世帯数 | 68,817世帯 |
1-2、人口・世帯数の推移
1-3、転入・転出(2021年中)
転入者数 | 6,810人 |
転出者数 | 5,904人 |
※出典:土浦市ホームページ
2、茨城県土浦市の不動産情報
2-1、土地の価格は㎡あたり3~4万円と非常にリーズナブル。最近10年はほぼ横ばい
土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。土浦市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、㎡あたり3~4万円、最近10年間は、ほぼ横ばいの推移となっています。
■公示地価、基準地価とは?
公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。
同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。
土浦市全体の地価平均(㎡あたり)
公示地価(2022年) |
33,100円 |
基準地価(2022年) |
38,427円 |
マップでご覧いただけるように、土浦市で地価が高いのは、中心駅であるJR常磐線の土浦駅周辺エリアで、4~6万円/㎡台、土浦駅以外の駅(荒川沖駅・神立駅)の周辺では、やや下がって2~4万円/㎡台となります。いずれにしても地価はかなりリーズナブルだと言えるでしょう。
2-2、新設住宅着工戸数は約1,000戸。マンション供給は少なく一戸建中心のエリア
国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。土浦市で2021年中に新築された建物は1,057戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が37%、貸家(賃貸住宅)が42%、分譲住宅が21%と、賃貸住宅が約4割を占めます。2021年の分譲住宅の内訳はすべて一戸建で、マンションの供給はありませんでした。前年の2020年には約200戸のマンション供給がありましたが、新築マンションが供給されるのは数年に1度くらいです。一方、新築一戸建は年々増えており、安定して年200戸以上が供給されています。土浦市は注文住宅と分譲一戸建がバランスよく供給される一戸建中心のエリアだと言えそうです。
■土浦市の新設住宅着工戸数(2021年)
持ち家 |
395戸 |
貸家 |
442戸 |
給与住宅 |
0戸 |
分譲住宅 |
220戸 |
計 |
1,057戸 |
2-3、土浦市の住宅着工数は10年間ほぼ横ばい。注文住宅が減少し、分譲住宅が伸びる
土浦市の住宅着工数は最近10年間でマイナス1%とほぼ横ばいです。内訳としては、注文住宅がマイナス13%、分譲住宅がプラス93%、賃貸住宅がマイナス11%と、注文住宅が減少し、分譲住宅が大きく伸びています。テレワークの普及で、価格がリーズナブルな地方都市に移住する人が増え、ファミリー向けの新築一戸建の需要が伸びている可能性があります。
2-4、茨城県土浦市の不動産価格は2,000万円台からと非常にリーズナブル
土浦市の新築マンションは3,000万円台が中心で、㎡単価は40万円台前半が相場のようです。
中古マンションは、築15年以内で平均2,014万円(27.4万円/㎡)、築15~25年で平均1,832万円(25.6万円/㎡)、築25年超で平均1,262万円(20.1万円/㎡)前後が相場となっています。
一戸建については、新築で2,617万円、中古は築15年以内で平均2,959万円、築25年以内で2,196万円、築25年超は1,759万円となっています。新築はマンションよりも一戸建の方が価格が安く物件数も多いので、まずは一戸建中心に物件探しを進めてみることをおすすめします。
最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内で平均4.8万円/㎡、徒歩20分以内なら3.2万円/㎡、徒歩20分超で2.7万円/㎡となっています。
3、土浦市の待機児童は3人。大学は都内への通学も可能
土浦市には、15校の公立小学校、8校の公立中学校、5校の公立高校と3校の私立高校があります。大学は市内につくば国際大学など2校がありますが、都内への通学も可能です。
3-1、幼稚園・保育園・学校の数
公立 |
私立 |
|
幼稚園・保育園・認定こども園等 |
5施設 |
51施設 |
小学校 |
15校 |
0校 |
中学校 |
8校 |
2校 |
高等学校 |
5校 |
3校 |
大学・短大 |
0校 |
2校 |
3-2、待機児童数(2021年10月現在)
待機児童数(国基準) | 3人 |
土浦市の2021年10月現在の待機児童は3人と少なく。待機児童ゼロは達成できていませんが、それほど心配する必要はなさそうです。
4、茨城県土浦市の住まい探しは、中心駅である土浦駅から始めてみよう
土浦市は、茨城県南部エリアの商業・行政の中心都市で、水戸市、日立市に次ぎ3番目に人口の多い街でもあります。中心駅はJR常磐線の土浦駅で、2015年に上野・東京ラインが開業したことより、東京・品川へダイレクトアクセスが可能になりました。土浦駅からは特急利用で東京駅まで約50分、品川駅まで約60分です。特急を使わないと都心まで80~90分かかるため、時間的にはやや厳しいですが、土浦駅始発の電車も多く、ほぼ座って通勤できるのが大きなメリットです。また、東京方面、福島方面への大動脈である常磐自動車道が市内を通過しており、県南部の交通の要衝ともなっています。市内には茨城県最大規模のイオンモール土浦、ピアタウンなどのショッピングモールや、大型ホームセンターも多くあり、車があれば買い物に不自由することはありません。
土浦市の住まい探しは、中心駅であり、特急停車駅でもある土浦駅からスタートしてみましょう。市内には土浦駅の他に2つの常磐線の駅(荒川沖駅、神立駅)がありますが、交通・買い物などの利便性はやはり土浦駅に軍配が上がります。都心に通勤する方や、車を持たない方は駅近のマンション・一戸建を中心に、車での生活を前提とするならば、駅から少し離れた閑静な一戸建を狙ってみてはいかがでしょうか。街の雰囲気や予算と相談しながら、常磐線沿線や、つくばエクスプレス(TX)沿線まで範囲を広げてみるのもよいと思います。特に茨城県南部のTX沿線(守谷市やつくば市など)は若いファミリー層の人気が高まっていますので、積極的に検討してみましょう。
■霞ヶ浦から望む筑波山
北に名峰「筑波山」、東に全国2位の湖「霞ヶ浦」。雄大な自然に囲まれ、広めの一戸建でゆったり暮らしながら、都心までは乗り換えなしで50分。そして価格もリーズナブルな土浦市。ぜひ観光を兼ねて一度訪れてみてはいかがでしょうか。