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都内まで1時間未満&始発駅 &乗り換えなしおすすめエリア5選!
誰もが憧れる新築一戸建て。通勤の利便性を優先しがちな賃貸と違って、終の棲家となるであろう一戸建ての立地を考える際には、生活環境がよい、できるかぎり広い庭、学校が近くにある、日当たりが良い、など考えるポイントが多岐にわたります。こういった条件にこだわって土地選びをしていった結果、都内で働いている場合であっても都区部以外の都内近郊・郊外のエリアに家を買うことを検討している方も多いと思います。もしくは、毎日都内まで通勤する大黒柱の本音としては、「通勤地獄」を避けられるものなら避けたいというのも本音ではないでしょうか。
そこでおすすめなのが各路線の「当駅始発」の駅の近くに住まうこと。当駅始発の電車にのることができれば職場まで座って通勤できる可能性が高く、ストレスフリーな通勤が可能になるかもしれません。
今回は23区を除く首都圏の「近郊・郊外」エリアから、都内の主要駅まで「通勤時間1時間以内」でありながら「当駅始発」で座りながら通勤ができる、そんなわがままを叶えるエリアを紹介していきたいと思います。
★ まず「主要な路線」の始発駅を調査!
まず対象となる駅(エリア)を選ぶにあたって今回採用した基準は以下の通り。
通勤で使うことを考え、都内のオフィスなどが多い東京駅・秋葉原駅・品川駅・渋谷駅などの主要駅まで直通する路線。これらの主要駅に当駅始発の車両に乗車することで、乗り換え不要で60分以内で到着できる駅。
早朝・深夜のみ当駅始発駅になる駅や1日に数本しか当駅始発とならない駅などは除外、通勤時間帯にも複数の当駅始発の電車がある駅。
例えば、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)などは、商業地ではあるもののオフィス街とは言いづらい浅草に直通しているため今回の検討からは除外しています。これらの「都内主要駅直通」「60分以内」「当駅始発駅」の3条件で絞った路線ごとの主な当駅始発駅をまとめてみました。
路線 | 駅 | 都道府県 |
JR京浜東北線 | 大宮 | 埼玉 |
JR京浜東北線 | 桜木町 | 神奈川 |
JR京浜東北線 | 磯子 | 神奈川 |
JR京浜東北線 | 大船 | 神奈川 |
JR中央線(快速) | 八王子 | 東京 |
JR総武線 | 三鷹 | 東京 |
JR総武線 | 津田沼 | 千葉 |
JR総武線 | 千葉 | 千葉 |
JR埼京線 | 大宮 | 埼玉 |
JR埼京線 | 武蔵浦和 | 埼玉 |
小田急小田原線 | 本厚木 | 神奈川 |
小田急多摩線 | 唐木田 | 東京 |
東急東横線 | 菊名 | 神奈川 |
東急東横線 | 武蔵小杉 | 神奈川 |
東急田園都市線 | 長津田 | 神奈川 |
東武東上線 | 川越市 | 埼玉 |
東武東上線 | 志木 | 埼玉 |
西武池袋線 | 小手指 | 埼玉 |
西武池袋線 | 保谷 | 東京 |
西武新宿線 | 本川越 | 埼玉 |
西武新宿線 | 小平 | 東京 |
西武新宿線 | 田無 | 東京 |
つくばエクスプレス | つくば | 茨城 |
つくばエクスプレス | 守谷 | 茨城 |
つくばエクスプレス | 八潮 | 埼玉 |
このように各路線の当駅始発駅をみてみると、これまで知らなかった意外なエリアが穴場スポットだということに気づくのではないでしょうか。今回は、この表の中から、土地の相場や各種調査の「住みたい街ランキング」といった情報を参考に、「家を建てるなら検討してみたい当駅始発駅エリアを5駅ピックアップしてみました。
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大宮駅(埼玉県)
最初にご紹介するのが、2017 年にJR が企画した「住みたい駅」ランキングで堂々の1位を受賞した埼玉県の大宮駅です。(https://jre30th-ekiranking.jp/ranking/5/ )
同駅は、京浜東北線と埼京線の始発駅であるのみならず、栃木や群馬と行った北関東へ向かう宇都宮線・高崎線や東北新幹線も停まる埼玉屈指のターミナル駅です。2006年にオープンした鉄道博物館で知ったという方も多いかもしれません。
埼玉から東京・横浜をつなぐ「京浜東北線」に乗ることで、秋葉原・東京・新橋・品川駅といった主要駅を利用することができ、大宮駅から東京駅まで50 分程度でつくことができます。同時に、池袋・新宿・渋谷といった副都心まで直通する「埼京線」の当駅始発駅でもあり、渋谷まで40 分強でつくことができます。このように、山手線の東側にも西側にも行きやすい大変便利なエリアであると言えます。
【大宮駅沿線(JR埼京線)で住宅を建てるとしたら?】
ここで、大宮駅周辺で家を建てた場合と、埼京線沿線の23区内エリアで家を建てた場合の金額を比較してみましょう。
「大宮駅」周辺で家を建てる場合、100㎡の土地価格は平均で約2,933万円。これに2,000万の建物本体価格を足すと、合計で4,933万となります。
対して、埼京線沿線から23区に入った最初の駅である「赤羽駅・北赤羽駅(北区)」周辺になると、平均の土地㎡単価 ¥468,364 になり 100㎡換算では4,680万円。
これに2,000万の建物本体価格を足すと、合計で6,680万となります。
その差約1,750万円。こうやって比較してみると、都内との金額差を大きく感じますね。
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八王子駅(東京都)
23区を除くと東京都最大の市である八王子市は、多摩地区の代表的な商業地域であるだけでなく、高尾山を市内に抱える自然にも囲まれた住みやすい街です。八王子駅を当駅始発とする中央線特別快速にのれば、八王子駅から新宿駅まで40 分未満、東京駅にも50 分前後でつくことができるため電車通勤に大変便利な地区です。加えて、中央自動車道と圏央道が接続する八王子ジャンクションも存在する八王子は、自動車通勤する人にとっても大変便利な場所です。
しかし、こうした圧倒的な利便性にも関わらず、なぜか八王子市が各種の「住みたい街ランキング」にランクインすることが少なく、「無冠の帝王」ともいった様相を呈しています。
【八王子駅沿線(JR中央線)で住宅を建てるとしたら?】
では、同じく八王子駅周辺で家を建てた場合と、中央線沿線の23区内エリアで家を建てた場合の金額を比べてみましょう。
「八王子駅」周辺で家を建てる場合、100㎡の土地価格は平均で約2,117万円。これに2,000万の建物本体価格を足すと、合計で4,117万となります。
対して、23区に入った最初の駅である「荻窪駅・西荻窪駅(杉並区)」周辺になると、平均の土地㎡単価 ¥546,604 になり 100㎡換算では5,460万円。これに2,000万の建物本体価格を足すと、合計で7,460万となります。
実にその差はなんと約3,343万円!同じ都内でも、これは大きな差ですね。
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津田沼駅(千葉県)
津田沼は1970 年代ごろから開発されたエリアで、かつてイオン・イトーヨーカドー・ダイエーが立ち並び「津田沼戦争」と呼ばれるほどの賑わいがありました。2000 年代に入ると、もともと農地だった南口周辺に大規模マンションが次々と建設され再開発されたことで再び活気づき、今では「千葉のムサコ」と称される人気エリアとなっています。
津田沼駅は総武線快速や各駅停車の始発駅となることが多く、総武線快速で東京駅まで30 分、総武線各駅停車で秋葉原まで35 分ほどでつくことができます。平日には津田沼駅からは東西線直通列車も出ているため、茅場町や高田馬場など東西線沿線に行くにも大変便利な場所です。
【津田沼駅沿線(JR総武線)で住宅を建てるとしたら?】
さて、津田沼駅周辺と総武線沿線の23区内エリアで家を建てた場合の金額差はどのくらいになるのでしょうか。「津田沼駅」周辺で家を建てる場合、100㎡の土地価格は平均で約2,697万円。これに2,000万の建物本体価格を足すと、合計で4,697万となります。
対して、23区に入った最初の駅である「小岩駅(江戸川区)・新小岩駅(葛飾区)」周辺になると、平均の土地㎡単価 ¥336,667 になり 100㎡換算では3,360万円。
これに2,000万の建物本体価格を足すと、合計で5,360万となります。
その差約660万円。 津田沼は千葉市方面にも便利な駅の為か、都内との大きな金額差は無いのが現状のようです。
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長津田駅(神奈川県)
長津田駅は「待機児童ゼロ」に力を入れる横浜市緑区に位置しているため、他の自治体と比べて保育園が探しやすく、子育て中の世帯にもおすすめできるエリアです。また緑区長津田地区は行政による「土地区画整理事業」の対象ともなっているため引き続き良好な住環境が維持・整備されていくことが期待されます。
【長津田駅沿線(東急田園都市線)で住宅を建てるとしたら?】
先ほどまでと同様に、東急田園都市線沿線の23区内エリアと比較してみましょう。
「長津田」駅周辺で家を建てる場合、100㎡の土地価格は平均で約2,715万円。これに2,000万の建物本体価格を足すと、合計で4,715万となります。
対して、23区に入った最初の駅である「二子玉川駅・用賀駅(世田谷区)」周辺になると、平均の土地㎡単価は一気に ¥747,556 になり 100㎡換算では7,475万円。
これに2,000万の建物本体価格が乗っかると、合計で9,475万となります。
その差まさかの約4,760万円!!世田谷区は人気があるといっても、これだけの価格差になると、郊外にもう一軒、家を建てられちゃいますね。
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守谷駅(茨城県)
最後に茨城県から「つくばエクスプレス」の守谷駅をピックアップしてみました。当駅の位置する守谷市は2005 年の開業以降めざましい発展を遂げ、東洋経済の発表した「住みよさランキング2017」(http://toyokeizai.net/articles/-/176683 ) でTOP10 にランキングされるなど、住環境のよさと利便性の両方を兼ね備えたエリアです。研究学園都市として整備されたつくばで勤める人が多く住むこともあり、子どもの教育環境にも期待できます。当駅始発の「つくばエクスプレス」区間快速に乗れば、秋葉原駅まで35 分で到着することができます。近年の再開発でオフィス街化がすすむ秋葉原で勤務する人にはおすすめの穴場地区かもしれません。
【守谷駅沿線(つくばエクスプレス線)で住宅を建てるとしたら?】
さて、気になる23区内エリアで家を建てた場合の金額差はどのようになっているのでしょうか。
「守谷駅」周辺で家を建てる場合、100㎡の土地価格は平均で約1,043万円。これに2,000万の建物本体価格が乗っかると、合計で3,043万となります。
対して、23区に入った最初の駅である「六町駅・青井駅(足立区)」周辺になると、平均の土地㎡単価 ¥289,200 になり 100㎡換算では2,890万円。これに2,000万の建物本体価格が乗っかると、合計で4,890万となります。
その差約1,840万円。近年注目されているつくばエクスプレス沿線なので、地域の発展次第でこの差は大きく変わっていくと思われます。
【まとめ】
今回は「都内まで1時間未満&始発駅&乗換なし」の贅沢な条件を満たす駅を1都4県から1つずつ5駅を、平均的な価格比較と共に紹介しました。ピックアップしたエリアは通勤に便利という観点でご紹介しましたが、これらの特徴を満たす駅は「子どもの通学にも便利」だということも忘れてはいけません。将来、子どもが都内の私立中学や高校・大学に進学した場合であっても、こうしたエリアに自宅があれば無理なく通うことができるのです。
通勤先に近い23区で暮らすか、それとも少し早く起きて始発電車で座れる地域に暮らすか。もちろんライフスタイル次第ではありますが、「郊外・近郊の始発駅」であれば、実質的な利便性を犠牲にすることなく、広々とした土地をリーズナブルな価格で買うことができ、住まいそのものにお金を換えることができるため、あこがれの注文住宅も夢ではなくなります。是非、理想の家づくりの参考にしてみてください。
※本記事中の成約価格データは、Reinsデータから過去1年以内の成約データを元に算出しています。(2017年10月現在)