データで見る不動産購入 【埼玉県 春日部市】

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1、春日部市の人口・世帯数

 

春日部市は埼玉県の東部に位置し、埼玉県ではさいたま市、川口市などに次ぎ、7番目に人口の多い市です。

アニメ「クレヨンしんちゃん」の街として有名な春日部市ですが、中心となる東武スカイツリーラインの春日部駅からは、東京駅まで約50分、新宿駅まで約60分と都心へのアクセスもよくとても住みやすい街です。

そんな春日部市の人口は、約23万人、世帯数は約10万世帯。最近10年間の人口はほぼ横ばい、世帯数は8%増となっています。年間の転入出者数は約300人の転出超過となっています。

 

1-1.人口・世帯数(2019/1/1 現在) 

人口 234,598人
世帯数 105,575世帯

 

1-2.人口・世帯数の推移

1-3.転入・転出(2018年中)

転入者数 7,628人
転出者数 7,899人

※出典:春日部市ホームページ

 

2、春日部市の不動産情報   

 

2-1.土地の価格

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。春日部市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、㎡あたり約9万円台で、最近10年間は緩やかな下落傾向が続いていましたが、2019年の公示地価は前年比プラスとなりました。このまま上昇していくかどうかしばらく注視していく必要がありそうです。

 

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

 

春日部市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2019年) 98,493円
基準地価(2018年) 92,931円

 

春日部市には、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)と東武野田線が乗り入れていますが、東京都心へは伊勢崎線で、大宮など埼玉県中心部には野田線で行くことができます。この2線のクロスターミナルである春日部駅の周辺エリアが最も人気で、13~15万円/㎡前後、伊勢崎線沿線の他の駅で9~11万円/㎡、野田線沿線は8~10万円/㎡前後の相場となっています。一方、駅から離れたエリアでは5~6万円/㎡と非常にリーズナブルな価格となります。

 

2-2.新設住宅着工戸数(2018年)

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。春日部市で2018年中に新築された建物は1,235戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が31%、貸家(賃貸住宅)が26%、分譲住宅が43%と、分譲住宅の供給が最も多く、その中でも一戸建ての着工数が95%以上を占めています。

 

持ち家 388戸
貸家 323戸
給与住宅 0戸
分譲住宅 524戸

2-3.住宅着工戸数の推移

春日部市の住宅着工数は最近8年間でマイナス13%となっています。内訳としては、注文住宅がマイナス25%、賃貸がマイナス21%と大幅に減少し、分譲住宅がプラス5%なっています。春日部市は、賃貸よりも分譲や注文住宅が中心の一戸建エリアと言えそうです。

 


分譲住宅の内訳

2011年 2018年
一戸建 472戸 501戸
共同住宅 29戸 23戸

※出典:国土交通省 住宅着工統計

 

2-4.春日部市の不動産価格相場

春日部市で販売されている新築マンションは2,000万円台後半~3,000万円台後半がボリュームゾーンで、㎡単価は50万円前後が相場のようです。中古マンションは、築15年以内で平均2,523万円(33.6万円/㎡)、築15~25年で平均1,706万円(23.6万円/㎡)、築25年超で平均971万円(15.9万円/㎡)前後が相場です。

一戸建については、新築で2,700万円強、中古は築15年以内で平均2,215万円、築25年以内で2,378万円、築25年超は1,364万円となっています。

最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内なら平均12.2万円/㎡、徒歩20分以内なら8.7万円/㎡、徒歩20分超で4.7万円/㎡となっています。

 

 

 

3、春日部市の教育環境

春日部市には、23校の公立小学校、12校の公立中学校、5校の公立高校、2校の私立高校があります(2019年4月現在)。大学は市内に共栄大学がありますが、埼玉県内や都内の大学に通学する人が多いようです。

 

3-1.幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 10施設 58施設
小学校 23校
中学校 12校 1校
高等学校 5校 2校
大学・短大 1校

 

3-2. 待機児童数(2019年4月現在)

 

待機児童数(国基準) 33人

出典:春日部市ホームページ

 

春日部市における、2018年4月現在の待機児童数は33人で、前年の24人から9人増加しました。増加した要因としては保育所等の増設数以上に利用希望者が増えているためで、引き続き保育施設の確保、保育人材の確保が課題になっています。市では「春日部市次世代育成支援行動計画」にしたがい、今後ニーズが高まると予想される0~2才までの低年齢児の保育施設を確保するため、既存施設の幼保連携型認定こども園への移行、延長保育などを実施・推進していくとのことです。

 

4、春日部市の不動産市場と住宅購入について

 

春日部市の中心駅である春日部駅は東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)と東武野田線(東武アーバンパークライン)のクロスターミナルで、伊勢崎線は東京メトロ日比谷線、半蔵門線(東急田園都市線)と直通運転をしているため、上野まで45分、大手町・日比谷まで1時間弱、渋谷まで70分程度でアクセスすることができます。また、野田線を使えば大宮まで22分で行けるため、埼玉県内に通勤する方にとっても非常にアクセスのよい駅です。また、駅周辺には「ララガーデン春日部」や「イトーヨーカドー」、国道4号線と16号線が交差する近くには「イオンモール春日部」などの大型ショッピングセンターもあり、買い物などの生活便もよい街です。

 

春日部市で住まいを探すメリットとしては、通勤1時間圏内かつ生活便もよいファミリー向けの街でありながら、価格が非常にリーズナブルだということです。前述のように、新築の一戸建・マンションが2,000万円台後半から、中古なら1,000万円台の物件も流通しています。土地も10万円/㎡前後から購入できるので、仮に100㎡(約30坪)の土地を購入し、2,000万円で新築注文住宅を建てても、約3,000万円で収まります。この価格の安さは都心部にはない大きな魅力で、郊外でゆったり暮らしたいファミリー層にはよい選択だと思います。

 

一方で、春日部市は、近年人口の減少と地価の下落傾向が続いており大きな課題となっています。また1960 年代以降の高度成長期に急速に人口が増えたため、住民の高齢化が進んでいます。実はこのような問題は春日部市に限らず、いわゆるベッドタウンと呼ばれる郊外エリアでは共通の課題ですが、この問題を解決するために行政が掲げているのが「コンパクトシティ」という考え方です。人口増加期に拡散した市街地を主要エリアにコンパクトに集約することで、商業・医療・福祉・公共交通等の生活サービスや都市インフラを維持していこうという考え方です。したがって、郊外での住宅購入は、エリアの選択が非常に大切になります。春日部市の都市計画によると、春日部駅とその周辺を「都市拠点(都心)ゾーン」、伊勢崎線の武里駅と野田線の南桜井駅を「都市拠点(副次ゾーン)」と位置づけています。今後このエリアを中心に開発が進んでいくものと思われますので、まずこの3エリアを中心に物件探しを進め、次の候補として「生活拠点ゾーン」である、一ノ割駅、北春日部駅、豊春駅周辺を検討してみることをおすすめします。

 

通勤便、生活便とも良好で、価格がリーズナブルな春日部市。ちょっと広めの土地を買ってゆったり郊外で暮らしたいというファミリー世帯にはおすすめの街です。一度現地を訪れてみてはいかがでしょうか。