データで見る不動産購入 【神奈川県 海老名市】

不動産売買_関連 市場/相場_関連 暮らし/法律/その他

海老名市は神奈川県の県央部、都心から約50キロに位置する市です。東名高速道路の海老名サービスエリアで有名な海老名市ですが、鉄道も多く乗り入れており、中心となる海老名駅からは、特急・急行を使えば新宿まで約45分、横浜まで約25分と通勤・通学にも便利で、駅前の再開発にともない人気の高まっている街でもあります。2019年には念願だった相鉄線とJR線との直通運転も開始され、さらに都市部へのアクセスがよくなりました。

そんな海老名市の人口は、約13万6,000人、世帯数は約5万9,000世帯。最近10年間の人口は6%増、世帯数は15%増で、ここ4年ほど大きく増加しています。年間の転入出者数は、転入者数が約1,600人上回っています。

 

1、海老名市の人口・世帯数

 

 

1-1、人口・世帯数(2021/1/1 現在)

人口 135,763人
世帯数 58,899世帯

 

1-2、人口・世帯数の推移

 

1-3、転入・転出(2020年中)

転入者数 6,883人
転出者数 5,299人

※出典:2020年人口移動報告(総務省)

 

2、海老名市の不動産情報

 

2-1、土地の価格

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。海老名市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、約15~18万円台/㎡で、直近10年間は、2017年ごろから上昇傾向が続いており、コロナ禍にあった2020~2021年においても上昇を維持した数少ない街でもあります。なお、公示地価と基準地価に3万円くらいの開きがあるのは、公示地価の基準地には地価の高い駅前の商業地が含まれているのに対して、基準地価にはそれらが含まれていないことによるものです。

 

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

 

海老名市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2021年) 186,782円
基準地価(2021年) 154,416円

 

 

 

マップでご覧いただけるように、小田急線の海老名駅~厚木駅周辺の地価が最も高く18~20万円/㎡くらい、JR相模線の社家駅、門沢橋駅周辺だと12~13万円/㎡くらい、また相鉄線のかしわ台駅〜さがみ野駅周辺は15〜18万円くらいが相場ですが、駅から離れると、5〜10万円/㎡と、リーズナブルなエリアも見られます。

 

2-2、新設住宅着工戸数(2020年)

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。海老名市で2020年中に新築された建物は1,317戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が18%、貸家(賃貸住宅)が20%、分譲住宅が62%と、6割以上が分譲住宅で占められています。分譲住宅の内訳としては、一戸建が194戸(24%)、マンションが629戸(76%)と、マンションの供給が7割となっていますが、年によってバラツキがあります。

 

持ち家 234戸
貸家 260戸
給与住宅 0戸
分譲住宅 823戸

 

2-3、住宅着工戸数の推移

海老名市の住宅着工数は最近10年間でプラス34%となっており、内訳としては、注文住宅がマイナス42%、分譲住宅がプラス347%、賃貸住宅がマイナス34%と、注文住宅から分譲住宅に大きくシフトしています。海老名駅周辺の再開発による人気の高まりもあり、2016年頃から一戸建、マンションともに分譲物件の供給数が増え、コロナ禍の2020年においても前年比プラスとなっています。

 

 

2-4、海老名市の不動産価格相場

海老名市で販売されている新築マンションは、立地や広さにより差があるものの、4,000万円台後半~6,000万円台、㎡単価は70万円くらいがボリュームゾーンのようです。
中古マンションは、築15年以内で平均4,063万円(58.1万円/㎡)、築15~25年で平均2,620万円(36.9万円/㎡)、築25年超で平均1,455万円(29.3万円/㎡)前後が相場です。新築マンションの価格上昇の影響を受け、築浅の中古マンションも年々値上がりしています。

一戸建については、新築で4,034万円、中古は築15年以内で平均3,677万円、築25年以内で4,735万円、築25年超は2,719万円となっています。一戸建もマンションと同様に新築~築浅物件の価格は上昇しており、街としての人気の高さがうかがえます。

最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内なら平均14.9万円/㎡、徒歩20分以内なら21.6万円/㎡、徒歩20分超で12.5万円/㎡となっています。

 

~ 神奈川県海老名市の物件を見る ~

海老名市の物件を見る

 

 

3、海老名市の教育環境

海老名市には、13校の公立小学校、6校の公立中学校、3校の公立高校があります。大学を含め市内に私立学校はなく、横浜市や都内へ通学する方が多いようです。

 

3-1、幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 6施設 38施設
小学校 13校
中学校 6校
高等学校 3校
大学・短大

 

3-2、待機児童数(2021年4月現在)

 

待機児童数(国基準) 38人

 

海老名市における2021年4月現在の待機児童数は38人でした。神奈川県では4番目に多く、前年からの増加数(+14人)は県内最大となっています。市は保育所等の新設・増設などで定員数を増やしていますが、人口増や女性就業率の高まりなどにより申込者も増加しており、海老名駅周辺の園では入所できないケースもあるようです。小さなお子様がいるご家庭では市役所等に問い合わせてみることをおすすめします。

 

 

4、海老名市の不動産市場と住宅購入について

 

海老名と言えば海老名サービスエリアで知名度は高いものの、2015年ごろまでは「住む街」として意識されることは少なかった街です。しかし近年、海老名のイメージはガラリと変わり、ファミリー世帯に人気の街として人口が急増しています。
きっかけとなったのは、海老名駅周辺の再開発です。2015年、「ららぽーと海老名」のオープンを皮切りに、翌年には小田急・相鉄海老名駅とJR海老名駅を結ぶエリアの大規模な再開発に着手。2025年には、オフィス、商業施設、タワーマンションなどの複合施設『ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)』が完成する予定です。この「ViNA GARDENS」によって、東口の「ビナウォーク」と西口の「ららぽーと海老名」を含む、駅周辺のエリアが統合され、住居、ショッピング、ビジネスの一大ゾーンが完成する予定となっています。また2021年4月には小田急が「ViNA GARDENS」と隣接した敷地内に「ロマンスカーミュージアム」を開業し話題になりました。

■ ロマンスカーミュージアム

出典:ViNA GARDENS 公式サイト

 

また、再開発に合わせて、交通アクセスも大きく改善されています。もともと海老名はJR相模線、小田急線、相鉄線の3路線が乗り入れるターミナル駅ですが、2016年に小田急線の特急ロマンスカーが海老名駅に停車するようになり、2019年の11月には、念願だった相鉄線とJRとの相互直通運転が実現しました。さらに2022年には、相鉄線と東急東横線との相互直通運転も開始される予定です。

 

■ 相鉄線とJR線・東急線の相互直通運転


※東急線との相互直通運転は2022年度下期開業予定
出典:相模鉄公式サイト

 

海老名市での不動産購入は、まずどのエリアに住みたいかを中心に検討してみましょう。
海老名市を大きく4つに分けると、以下のようになります。

①中央エリア: 海老名駅、厚木駅の周辺エリア
②北部エリア: 相鉄線のかしわ台駅、さがみ野駅周辺エリア
③西部エリア: JR相模線の社家駅、門沢橋駅周辺の西側エリア
④南東エリア: 南東部の車中心のエリア

中央エリアは、駅周辺に商業施設も多く、またJR、小田急、相鉄線の3線が乗り入れているため交通アクセスも申し分ありません。マンション・一戸建ともにおすすめのエリアと言えますが、価格は最も高くなります。

北部エリアは、相鉄線のJR・東急との直通運転により人気が高まっているエリアで、駅周辺には良好な住宅地が形成されています。建売や注文住宅など一戸建を購入したい方にはおすすめのエリアです。

西部エリアは、JR相模線沿線となるため、都心方面に行くには海老名駅で乗り換える必要があり、やや利便性が落ちますが、その分自然が多く残り、価格もリーズナブルになってきます。

南東部エリアは、車中心の方向けのエリアとなります。高速道路や主要道にも近く、価格もリーズナブルなので、広めの一戸建を購入してゆったり暮らしたい方にもよいと思います。

 

まずは、今後ますます発展が期待できる中央エリア、北部エリアから物件探しをはじめ、予算と相談しながら西部エリアも検討してみるとよいのではないでしょうか。

海老名市は、交通アクセスのよさや再開発により、ここ数年ファミリー層の流入が増えていましたが、それに加えて、都心の価格上昇やコロナ禍による郊外人気でさらに人気が高まっています。不動産価格も上昇傾向が続いていますので、購入を検討される方は少し急いだほうがよいかも知れません。将来の発展も楽しみな海老名市、一度現地の不動産会社で情報収集してみることをおすすめします。

 

神奈川県海老名市の物件を探す