データで見る不動産購入 【埼玉県 越谷市】

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越谷市は埼玉県の南東部に位置する、埼玉県では5番目に人口の多い中核市です。市内には東武スカイツリーラインとJR武蔵野線が乗り入れており、都心にも埼玉県中心部にもアクセスがよく、とても人気の高い街です。また越谷市のシンボルとも言える日本最大級のショッピングセンター「イオンレイクタウン」には、年間5,000万人以上が訪れます。
そんな越谷市の人口は、約34万5,000人、世帯数は約16万世帯。最近10年間の人口は約5%増、世帯数は14%増となっています。年間の転入出者数は、転入者数が約1,350人上回っています。

目次

1、越谷市の人口・世帯数

 

1-1.人口・世帯数(2021/4/1 現在)

人口 345,487人
世帯数 158,751世帯

 

1-2.人口・世帯数の推移

1-3.転入・転出(2020年中)

転入者数 13,360人
転出者数 12,025人

※出典:2020年人口移動報告(総務省)

 

2、越谷市の不動産情報

 

2-1.土地の価格

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。越谷市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、約14~16万円台/㎡となっています。最近10年間は2017年までほぼ横ばい、2018年から少しずつ上昇し、2021年はコロナの影響で若干の下落となっています。

 

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

 

越谷市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2021年) 143,117円
基準地価(2021年) 165,077円

マップでご覧いただけるように、市を南北に縦断している東武スカイツリーラインの越谷駅、新越谷駅、蒲生駅周辺が人気の高いエリアで、15~20万円/㎡くらいが相場です。同沿線でも北越谷駅~せんげん台周辺はやや相場が下がって10~13万円/㎡くらい。武蔵野線沿線では、新越谷駅に接続する南越谷駅と、イオンレイクタウンのある越谷レイクタウン駅の人気が高く、15~17万円/㎡くらいが相場となっています。

 

 

2-2.新設住宅着工戸数(2020年)

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。越谷市で2020年中に新築された建物は1,653戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が34%、貸家(賃貸住宅)が30%、分譲住宅が36%と、非常にバランスよく供給されています。分譲住宅の内訳としては、一戸建462戸、マンション132戸と一戸建の比率が高くなっていますが、マンションも年100~200戸程度はコンスタントに供給されています。

 

持ち家 562戸
貸家 497戸
給与住宅 0戸
分譲住宅 594戸

 

2-3.住宅着工戸数の推移

越谷市の住宅着工数は最近10年間でマイナス37%となっており、内訳としては、注文住宅がマイナス34%、分譲住宅がマイナス24%、賃貸住宅がマイナス49%とすべてのカテゴリでマイナスとなっています。越谷市では2016年まで、年3,000戸を超える供給がありましたが、2018年以降減少傾向にあり、2020年はピークの半分程度まで落ち込んでいます。
このように新築は減少傾向ですが、築浅の中古物件がリーズナブルに探せる可能性もありますので、物件探しの際は新築・中古を並行して探してみるとよいと思います。

 

 

2-4.越谷市の不動産価格相場

越谷市の新築マンションは、3,000万円台~4,000万円台前半が中心で、㎡単価は50万円台前半くらいが相場のようです。中古マンションは、築15年以内で平均3,939万円(53.5万円/㎡)、築25年以内で2,649万円(37.6/㎡)、25年超で1,737万円(25.9万円/㎡)となっています。
一戸建については、新築で平均3,894万円、中古は築15年以内で平均4,814万円、築25年以内で2,961万円、築25年超は1,995万円となっています。新築より中古の相場が高いのは、土地面積が46㎡広いためです。
最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内なら平均21.4万円/㎡、徒歩20分以内なら14.9万円/㎡、徒歩20分超で7.4万円/㎡となっています。

 

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3、越谷市の教育環境

越谷市には、31校の公立小学校、16校の公立中学校、6校の公立高校と3校の私立高校があります。大学は埼玉県立大学、文教大学などのキャンパスがありますが、埼玉県内や都内への通学も十分可能です。

 

3-1.幼稚園・保育園・学校の数

公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 18施設 101施設
小学校 31校
中学校 16校 1校
高等学校 6校 3校
大学・短大 1校 2校

 

3-2.待機児童数(2021年4月現在)

 

待機児童数(国基準) 1人

 

越谷市における、2021年4月現在の待機児童数は1人で、前年の19人から18人減少し、待機児童はほぼ解消されています。

 

4、越谷市の不動産市場と住宅購入について

 

越谷市の大きな魅力は都心へのアクセスの良さでしょう。東武スカイツリーラインの新越谷駅からは、上野駅まで約30分、東京駅まで約40分で行くことができます。また東武線から日比谷線・半蔵門線への乗り入れもしていますので、乗り換えなしで、大手町・渋谷・銀座・六本木などの主要駅にアクセスすることができます。一方、交差して走るJR武蔵野線は、南越谷駅でスカイツリーライン(新越谷駅)と接続しますので、新越谷経由で都心に出ることができます。また新三郷駅には、ららぽーと、IKEA、コストコなどもあり、休日のお出かけにも便利な路線です。そして武蔵野線の中でも、最近人気が高まっているのが「越谷レイクタウン駅」です。2008年の開業当初は10,000人ほどだった乗降客が、2019年には28,000人を超え、武蔵野線の乗換駅ではない単独駅としては東浦和駅に次ぐ第2位になっています(※)。また、駅の開業と同じ2008年に駅前にオープンしたイオンレイクタウンは、日本最大級のショッピングモールで、来客数は年間5,000万人以上。県外からも多くの人が訪れる越谷の一大スポットとなっています。それにともない駅周辺の開発も急速に進み、ますますその魅力を増しています。
※2020年はコロナの影響により約21,000に減少しています。

 

越谷市での住宅購入を検討する場合には、新越谷駅(南越谷駅)を起点に、越谷駅、北越谷駅のスカイツリーライン沿線と、武蔵野線の越谷レイクタウン駅を軸に比較・検討してみることをおすすめします。スカイツリーライン沿線は成熟した住宅地で、都心へのアクセスも、買い物などの利便性も申し分ありませんが、駅前の繁華街などはやや騒々しさを感じるかもしれません。一方、越谷レイクタウン駅は、都心に出るために乗り換えが必要なものの、騒々しさがなく整然とした街並みが美しいエリアです。ぜひ現地を訪れて、ご自身の目で確認されてみることをおすすめします。
上記のエリアで予算的に厳しい、またはもう少し自然が多いエリアがいいという方は、春日部寄りの大袋駅、せんげん台駅エリアか、駅から少し離れた郊外エリアを狙ってみるのもよいでしょう。
越谷市はスカイツリーラインと武蔵野線沿線を中心に住宅地が形成されていますが、住宅地を少しはずれると、大きな公園が点在しています。夏季にはスライダープールや流れるプール、真っ白な砂浜のビーチなどがオープンする「しらこばと水上公園」や、隣接する「コバトンの森」は、家族連れで一日遊べる巨大公園として市民の憩いの場となっています。その他にも、オーストラリアのキャンベルタウン市が姉妹都市となったのを記念して作られた「キャンベルタウン公園」、上野公園の不忍池の3倍の広さがある、大相模調節池のほとりに作られた「レイクタウン湖畔の森公園」など、週末のお出かけスポットも多く、いつも家族連れで賑わっています。

 

都心へのアクセス、買い物などの利便性、そして家族でのお出かけスポットと3拍子そろった越谷市。ぜひ一度現地を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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