相鉄線の都心乗り入れで利便性が飛躍的に向上!横浜市旭区の魅力と不動産市況

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横浜市旭区は横浜市の西部に位置する街で、日本最大級の動物園「ズーラシア」があることで広く知られています。横浜中心部までは約8キロ、東京都心まで約30キロで、市内には相模鉄道(相鉄線)の駅が4駅あります。

1950年代から、横浜市の中心部や京浜工業地帯へのベッドタウンとして発展した街ですが、最近では相鉄線の都心乗り入れ、二俣川駅の再開発などにより、東京のベッドタウンとしても人気が高まっている街です。

目次

1.旭区の人口は3%減、世帯数は6%増

そんな旭区の人口は、約24万人、世帯数は約11万世帯。最近10年間の人口は約3%減、世帯数は6%増となっています。年間の転入出者数は、転入者が約800人上回っています。

 

1-1.人口・世帯数(2024/7/1 現在)   

人口

241,036人

世帯数

108,962世帯

 

1-2.人口・世帯数の推移

 

2015年

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

2021年

2022年

2023年

2024年

人口

247,234

246,868

245,765

245,747

245,169

245,174

243,564

242,572

241,767

241,036

世帯数

102,683

103,580

104,139

105,219

106,092

107,049

107,254

107,739

108,396

108,962

※各年 10月1日(2024年のみ7月1日)現在(旭区ホームページ)

1-3.転入・転出(2023年中)

転入者数

9,555人

転出者数

8,779人

※出典:2023年 住民基本台帳人口移動報告(総務省)

2.横浜市旭区の不動産情報

 

2-1. 土地の価格は㎡あたり21~22万円台。直近10年間で約10%の上昇

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。旭区における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、㎡あたり21~22万円前後で、最近10年間は緩やか上昇基調となっており、コロナ明けの2023年頃から上昇の勢いが増しています。また旭区の地価は横浜市18区の中で14位、前年比では+3.45%で7位となっています。

 

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

 

旭区全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2024年)

216,965円

基準地価(2023年)

225,722円

 

公示・基準地価の推移(平均/㎡)

 

2015年

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

2021年

2022年

2023年

2024年

公示

地価

195,939円

196,108円

192,557円

194,368円

198,836円

201,963円

202,271円

204,292円

207,760円

216,965円

基準

地価

207,944円

206,666円

207,444円

209,055円

212,277円

212,944円

214,666円

217,222円

225,722円

 

 

マップでご覧いただけるように、旭区で地価が高いエリアは、中心駅である二俣川駅の周辺で20~30万円/㎡くらい、相鉄本線の鶴ヶ峰駅、希望ヶ丘駅、三ツ境駅(瀬谷区)周辺で20万円台前半/㎡、二俣川駅で分岐するいずみ野線の南万騎が原駅周辺では20万円台半ば/㎡となっています。二俣川駅以外は駅による差はそれほどなく、駅からの距離によって価格が変わってくるようです。

 

2-2.新設住宅着工戸数は約1,360戸。分譲住宅が全体の半数を占める

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。横浜市旭区で2023年中に新築された建物は1,357戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が24%、貸家(賃貸住宅)が26%、分譲住宅が50%と、全体の半数を分譲住宅が占めています。分譲住宅の内訳としては、一戸建が578戸(86%)、マンションが98戸(14%)となっており、一戸建中心のエリアだと言えそうです。

 

■旭区の新設住宅着工戸数(2023年)

持ち家

332戸

貸家

346戸

給与住宅

3戸

分譲住宅

676戸

1,357戸

 

2-3.旭区の住宅着工数は10年間で3%減。注文住宅と分譲住宅は安定供給

旭区の住宅着工数は最近10年間でマイナス3%となっています。内訳としては、注文住宅がプラス3%、分譲住宅がプラス2%、賃貸住宅がマイナス8%と、注文住宅と分譲住宅は比較的安定して供給されており、一戸建の人気の高さがうかがえます。今後、相鉄線の都心乗り入れにともない、供給数が増えていくかどうかが注目されます。

 

旭区の新設着工戸数

 

2014年

2015年

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

2021年

2022年

2023年

持ち家

323戸

377戸

367戸

408戸

378戸

323戸

307戸

413戸

367戸

332戸

貸家

376戸

351戸

579戸

596戸

367戸

431戸

338戸

494戸

486戸

346戸

給与住宅

33戸

0戸

0戸

0戸

0戸

1戸

0戸

0戸

4戸

3戸

分譲住宅

664戸

1,014戸

660戸

783戸

681戸

690戸

502戸

609戸

580戸

676戸

総計

1,396戸

1,742戸

1,606戸

1,787戸

1,426戸

1,445戸

1,147戸

1,516戸

1,437戸

1,357戸

※出典:国土交通省 住宅着工統計

 

2-4.横浜市旭区の不動産価格。新築住宅は5,000~6,000万円台が中心。中古マンションの流通は少ない

旭区の新築マンションは供給数が少なく相場がつかみにくいですが、5,000~6,000万円台、㎡単価は80万円台が相場のようです。

中古マンションは、築15年以内で平均9,047万円(144.3万円/㎡)、築15~25年で平均3,395万円(42.8万円/㎡)、築25年超で平均1,740万円(29.6万円/㎡)前後が相場です。築浅マンションの価格が極端に高くなっているのは、調査時点で、流通している物件が二俣川直結のタワーマンションのみであったためで、通常であればエリアにもよりますが4,000~5,000万円台が相場になると思われます。

一戸建については、新築で5,005万円、中古は築15年以内で平均4,825万円、築25年以内で3,558万円、築25年超は3,706万円となっています。

最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内で平均26.7万円/㎡、徒歩20分以内なら23.7万円/㎡、徒歩20分超で17.4万円/㎡となっています。

 

(1)中古マンション

  販売価格(万円) 専有面積(㎡) ㎡単価(万円)
最大 最小 平均 最大 最小 平均 平均

築15年以内

11,980万円

7,580万円

9,047万円

81㎡

53㎡

62㎡

144.3万円

築15~25年

5,780万円

1,680万円

3,395万円

101㎡

41㎡

81㎡

42.8万円

築25年 超

4,180万円

330万円

1,740万円

116㎡

14㎡

59㎡

29.6万円

(2)一戸建

  販売価格(万円) 土地面積(㎡) 建物面積(㎡)
最大 最小 平均 最大 最小 平均 最大 最小 平均

新築

7,480万円

2,698万円

5,005万円

281㎡

48㎡

112㎡

119㎡

55㎡

95㎡

築15年以内

17,800万円

1,200万円

4,825万円

835㎡

49㎡

137㎡

133㎡

46㎡

97㎡

築15~25年

8,980万円

1,830万円

3,558万円

240㎡

50㎡

118㎡

170㎡

65㎡

95㎡

築25年 超

13,000万円

630万円

3,706万円

420㎡

52㎡

159㎡

235㎡

49㎡

109㎡

(3)土地

  販売価格(万円) 土地面積(㎡) ㎡単価(万円)
最大 最小 平均 最大 最小 平均 平均

徒歩10分以内

10,800万円

2,480万円

5,147万円

804㎡

88㎡

222㎡

26.7万円

徒歩10分~20分

12,800万円

400万円

3,945万円

4,225㎡

64㎡

244㎡

23.7万円

徒歩20分超・バス

7,900万円

380万円

2,963万円

815㎡

67㎡

185㎡

17.4万円

※REINS(不動産流通標準情報システム) 2024年7月のデータをもとに集計

 

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3.旭区の待機児童数は1名。横浜市内や東京都心への通学も可能

旭区には、24校の公立小学校、11校の公立中学校、4校の公立高校と3校の私立高校があります。市内には県立保険福祉大学 実践教育センター、県立産業技術短期大学校の2つのキャンパスがありますが、横浜市内や都内への通学も十分可能です。未就学児は、保育園、認定こども園、幼稚園など合わせて90以上の施設があります。

 

3-1.幼稚園・保育園・学校の数

 

公立

私立

幼稚園・保育園・認定こども園等

4施設

89施設

小学校

24校

1校

中学校

11校

1校

高等学校

4校

3校

大学・短大

2校

0校

 

3-2. 待機児童数(2024年4月現在)

 

待機児童数(国基準)

1人

 

旭区の待機児童数は、前年のゼロから1人増えていますがほぼ問題ないレベルかと思われます。

4.相鉄線の都心乗入れで利便性が大きく向上!横浜市旭区の住まい探しはどの駅を選ぶかがポイント

横浜市旭区は、横浜市18区のひとつで、市の西部に位置する自然豊かなエリアです。港町横浜のイメージとは異なり、区の大部分を八王子市の高尾山から連なる丘陵地が占める自然豊かでゆったりとした街です。

市内には相模鉄道(相鉄線)の本線といずみ野線が走っており、分岐点となる二俣川駅が中心駅となります。旭区は1950年代に横浜市の中心部や京浜工業地帯へのベッドタウンとして大規模な住宅団地が開発され、ファミリー世帯の流入が進みました。しかし近年、二俣川駅、鶴ヶ峰駅周辺の再開発や、相鉄線の都心乗り入れにより、都心に通勤する人のベッドタウンとして街が大きく変貌しています。

特急停車駅である二俣川駅からは、横浜までわずか1駅11分。2019年のJR線と相互直通運転により、新宿まで直通44分でアクセスすることが可能になりました。さらに2023年には東急東横線との相互直通運転が開始され、二俣川駅から渋谷駅まで直通で約40分と、都心方面へのアクセスが飛躍的に向上。さらに、東京メトロ南北線・副都心線、都営三田線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、東武東上線とも直通運転がおこなわれています。

 

■相鉄線のJR・東急線との相互直通運転

出典:相鉄線ホームページ

 

また再開発にともないリニューアルされた二俣川駅には全90店舗からなるショッピングモール「ジョイナステラス二俣川」が2018年にオープン。駅周辺には「相鉄ライフ」、「西友」、「ドン・キホーテ」、「ニトリ」、「ヤマダ電機」などの商業施設、昔ながらの「二俣川銀座商店街」も健在で生活便も申し分ありません。

 

■ジョイナステラス二俣川

出典:Wikipedia

 

横浜市旭区の住まい探しは、市内に4つある駅からどのエリアを選ぶかがポイントになります。

まず中心駅である二俣川駅~鶴ヶ峰駅周辺エリアは、横浜市における主要生活拠点(副都心)と位置づけられており、交通便、生活便とも申し分ありません。どちらかというと二俣川駅は賑やかなショッピングエリア、鶴ヶ峰駅は区役所、消防署、図書館といった公共機関が集まっているイメージですが、比較的駅に近い街区から、一戸建を中心とした良好な住宅街が広がり、住む街としてもとても魅力的なエリアです。

相鉄本線をひとつ下った希望ヶ丘駅は、二俣川駅とはうって変わって、こぢんまりと落ち着いた住宅街となっています。駅周辺には「そうてつローゼン」や「ロピア」といったおなじみのスーパー、希望ヶ丘駅商店街などがあり、買い物に困ることはありません。個人経営の飲食店やクリニックなども多く、便利で暮らしやすいのに下町の情緒も残る、ゆったりと時間が流れる街といった雰囲気です。

相鉄いずみ野線の南万騎が原(みなみまきがはら)駅の周辺も落ち着いた住宅地となっています。希望ヶ丘駅が昔の街並みを残したエリアであるのに対して、南万騎が原駅はいずみ野線の開通に合わせて開発されたいわゆるニュータウンです。開発から40年を経て少子高齢化が進む今、横浜市と相鉄のコラボレーション「みなまきみらいプロジェクト」による新しい街づくりが進められており、高齢者や子育て世代など、多世代が安心して住み続けられる住まいや商業施設、保育、医療、介護などの施設整備や、世代間の交流などに積極的に取り組んでいます。

また南万騎が原駅には、464,118㎡(東京ドーム約10個分)という横浜市最大級の公園「こども自然公園(大池公園)」があります。園内には池や桜山、動物園、バーベキュー広場、アスレチックなど様々な施設のある自然豊かな公園で、市外からも多くの人が訪れる憩いの場となっています。多世代が活き活きと暮らせる新しい街づくりと広大な自然公園が、南万騎が原の魅力と言えるでしょう。

 

■こども自然公園(大池公園)

出典:Tokyo Day Trip(神奈川県運営)

 

また市の西側に位置する三ツ境駅(瀬谷区)が最寄りになるエリアにも良好な住宅地が形成されています。街の雰囲気や予算に合わせて検討してみるとよいでしょう。

相鉄線の都心乗入れと再開発で、これからの発展が楽しみな横浜市旭区。便利で暮らしやすく、自然豊かでどこか懐かしさも残る街です。ぜひ一度現地を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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