新築一戸建が3,000万円台。子育て世代の流入が続く千葉県四街道市の魅力と不動産市況

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四街道市は千葉県の北部、千葉市から約8キロ、都心から約40キロに位置する街です。かつては軍都として栄えましたが、戦後はファミリー世帯が多く暮らすベッドタウンとして発展していきました。東京駅まで約50分、千葉駅まで約10分と交通アクセスもよく、とても暮らしやすい街ですが価格はリーズナブル。子育て世代の流入が続いています。

目次

1.四街道市の人口は6%増、世帯数は16%増

そんな四街道市の人口は、約9万6,000人、世帯数は約4万3,000世帯。最近10年間の人口は6%増、世帯数は16%増となっています。年間の転入出者数は、転入者が約500人上回っています。

1-1.人口・世帯数(2023/1/1 現在)

人口 96,226人
世帯数 43,346世帯

1-2.人口・世帯数の推移

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
人口 91,196 91,340 91,645 92,337 93,184 94,027 94,843 95,366 95,851 96,226
世帯数 37,503 37,933 38,424 39,188 40,042 40,830 41,539 42,259 42,795 43,346

※各年1月1日 現在(四街道市ホームページ)

1-3.転入・転出(2022年中)

転入者数 3,689人
転出者数 3,163人

※出典:四街道市ホームページ

2.千葉県四街道市の不動産情報

2-1.土地の価格は、㎡あたり5~7万円と非常にリーズナブル

土地の価格(地価)については、毎年1月1日を基準とした「公示地価」と7月1日を基準とした「基準地価」が発表されています。四街道市における公示地価と基準地価の平均は以下の通りです。直近の平均地価としては、㎡あたり5~7万円で、最近10年間では、ほぼ横ばいとなっています。

■公示地価、基準地価とは?

公示地価とは、地価公示法に基づき、国(国土交通省)が、毎年1月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1㎡あたりの単価として公表するものです。

同年の価格を比較した場合、公示地価よりも基準地価の方が半年遅れで公表されるため、より直近の取引価格を反映していると見ることができます。なお公示地価、基準地価はともに一般の土地の取引価格の指標等として使われていますが、あくまで指標であり、実際の取引価格とは異なりますのでご注意ください。

四街道市全体の地価平均(㎡あたり)

公示地価(2023年) 71,615円
基準地価(2022年) 57,518円

公示・基準地価の推移(平均/㎡)

 

2014年

2015年

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

2021年

2022年

2023年

公示

地価

69,473円

68,600円

68,225円

67,995円

67,940円

69,160円

69,670円

70,040円

70,595円

71,615円

基準

地価

59,190円

58,672円

58,109円

57,581円

57,200円

57,263円

57,136円

57,163円

57,518円

マップでご覧いただけるように、中心駅であるJR総武本線 四街道駅の周辺では7~10万円台/㎡くらい、少し離れた住宅地で5~7万円/㎡、隣駅の物井駅周辺や、最近開発された住宅地では4万円台/㎡の地点も見られます。いずれにしても、地価は非常にリーズナブルで、土地を買って注文住宅という選択肢も十分可能です。

2-2.新設住宅着工戸数は約600戸。注文住宅が全体の約4割を占める

国土交通省が発表している新設住宅着工戸数について見てみましょう。 四街道市で2022年中に新築された建物は622戸でした。内訳としては、持ち家(注文住宅)が43%、貸家(賃貸住宅)が25%、分譲住宅が32%と、注文住宅が約4割を占めています。分譲住宅はすべて一戸建で、ここ10年間を見ても新築マンションの供給はほとんどありません。

■四街道市の新設住宅着工戸数(2022年)

持ち家 265戸
貸家 158戸
給与住宅 0戸
分譲住宅 199戸
622戸

2-3.四街道市の住宅着工数は10年間でマイナス15%。

四街道市の住宅着工数は最近10年間でマイナス15%となっています。内訳としては、注文住宅がマイナス27%、分譲住宅がマイナス4%、賃貸住宅がマイナス5%と、注文住宅が大きく減少しています。ただし、2022年の注文住宅着工数は、過去10年の中でもっとも少なかったため、これが一時的な減少なのかどうか見極める必要がありそうです。

四街道市の新設着工戸数

 

2013年

2014年

2015年

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

2021年

2022年

持ち家

362戸

269戸

288戸

312戸

308戸

349戸

307戸

323戸

332戸

265戸

貸家

167戸

115戸

286戸

231戸

367戸

200戸

195戸

151戸

137戸

158戸

給与住宅

0戸

0戸

2戸

1戸

0戸

0戸

3戸

1戸

0戸

0戸

分譲住宅

207戸

167戸

182戸

277戸

272戸

230戸

261戸

222戸

260戸

199戸

総計

736戸

551戸

758戸

821戸

947戸

779戸

766戸

697戸

729戸

622戸

※出典:国土交通省 住宅着工統計

2-4.千葉県四街道市の不動産価格。新築は3,000万円台が相場

四街道市で販売されている新築マンションの販売価格は3,000万円~4,000万円が中心で、㎡単価は60万円台前半が相場のようです。しかし、新築マンションの供給は非常に少ないため、マンションは主に中古物件を探すことになります。

中古マンションは、築15年以内で平均3,780万円(52.6万円/㎡)、築15~25年で平均1,930万円(28.3万円/㎡)、築25年超で平均1,238万円(19.1万円/㎡)前後が相場です。

一戸建については、新築で3,332万円、築15年以内で平均3,859万円、築25年以内で3,542万円、築25年超で1,912万円となっており、土地面積の広い中古物件は価格が高くなる傾向があります。

最後に土地の相場については、最寄駅から徒歩10分以内なら平均6.9万円/㎡、徒歩20分以内なら9.7万円/㎡、徒歩20分超で平均7.2万円/㎡となっています。駅から離れたエリアの価格が高いのは、住環境のよい良好な住宅街が離れたエリアに開発されていること、移動手段が車の方が多いためと考えられます。

(1)中古マンション

  販売価格(万円) 専有面積(㎡) ㎡単価(万円)

最大

最小

平均

最大

最小

平均

平均

築15年以内

3,980万円

3,580万円

3,780万円

86㎡

56㎡

74㎡

52.6万円

築15~25年

1,980万円

1,880万円

1,930万円

72㎡

65㎡

68㎡

28.3万円

築25年 超

2,180万円

498万円

1,238万円

83㎡

47㎡

65㎡

19.1万円

(2)一戸建

  販売価格(万円) 土地面積(㎡) 建物面積(㎡)

最大

最小

平均

最大

最小

平均

最大

最小

平均

新築

4,180万円

2,399万円

3,332万円

189㎡

99㎡

153㎡

113㎡

95㎡

105㎡

築15年以内

6,300万円

1,600万円

3,859万円

783㎡

135㎡

227㎡

191㎡

96㎡

113㎡

築15~25年

6,480万円

2,080万円

3,542万円

496㎡

100㎡

249㎡

144㎡

87㎡

121㎡

築25年 超

4,049万円

698万円

1,912万円

627㎡

101㎡

226㎡

258㎡

70㎡

123㎡

(3)土地

  販売価格(万円) 土地面積(㎡) ㎡単価(万円)

最大

最小

平均

最大

最小

平均

平均

徒歩10分以内

5,500万円

600万円

1,815万円

766㎡

142㎡

291㎡

6.9万円

徒歩10分~20分

6,285万円

220万円

2,065万円

2,968㎡

76㎡

348㎡

9.7万円

徒歩20分超・バス

2,980万円

90万円

1,475万円

1,130㎡

96㎡

253㎡

7.2万円

~千葉県四街道市の物件を見る~

3. 四街道市は2年連続で待機児童ゼロを達成。千葉県内や都内への通学も可能

四街道市には、12校の公立小学校、5校の公立中学校、2校の公立高校、2校の私立高校があります。また市内には愛国学園大学がありますが、千葉県内や都内へも通学可能です。未就学児については、幼稚園・保育園・認定こども園等あわせて約40の施設があります。

3-1.幼稚園・保育園・学校の数

  公立 私立
幼稚園・保育園・認定こども園等 3施設 39施設
小学校 12校 0校
中学校 5校 0校
高等学校 2校 2校
大学・短大 0校 1校

3-2. 待機児童数(2022年4月現在)

待機児童数(国基準) 0人

四街道市は2022年4月現在、待機児童ゼロを達成しています(2年連続)。

4.千葉県四街道市の住まい探しは、エリアを3つに分けて検討してみよう

四街道市は、千葉県の北部に位置する街で、千葉市、佐倉市に隣接し、東京都心へ 40km 圏内にあります。市域は東西 7km、南北 9kmとコンパクトな街でありながら、都心まで1時間圏内のベッドタウンとして発展しており、2022年の年少者(0~14歳)の転入超過数は千葉県内で10位。トップの流山市や印西市には及ばないものの、八千代市、佐倉市、浦安市などと肩を並べる子育て世代に人気の街なのです。

■千葉県の転入超過数(0~14歳)

  市区町村 転入超過数(人)
1 流山市 758
2 印西市 713
3 柏市 580
4 野田市 257
5 船橋市 232
6 千葉市美浜区 199
7 八千代市 198
8 佐倉市 186
9 浦安市 181
10 四街道市 175

出典:2022年人口移動報告(総務省)

市内には、JR総武本線(成田線)が乗り入れており、四街道駅と物井駅の2つの駅があります。四街道駅からは東京駅まで快速で約50分、千葉駅まで約9分と、都内にも千葉市内にも通勤しやすく、成田線を使えば成田空港にも約30分でアクセスできます。また、市内には東関東自動車道の四街道ICがあり、千葉県の主要道である国道51号線、16号線も近いため、車での移動にも便利です。

四街道駅には駅直結のショッピングモールなどはありませんが、駅から少し離れた場所に、イトーヨーカドー、ヤックス、ヤオコー、業務スーパー、物井駅周辺にも、もねの里モール、トップマートなどのスーパーマーケットがあり、ロードサイドにはMEGAドンキ、ヤマダデンキ、ケーヨーデイツーやコメリなどの量販店やホームセンター、ドラッグストアも多くありますので、日常の買い物に困ることはないでしょう。

■イトーヨーカドー四街道店

出典:Wikipedia

そんな四街道市での住まい探しは、エリアを3つに分けて検討してみてはいかがでしょうか。

1つ目は四街道駅周辺の古くからの市街地です。JR線の北側~県道66号線までのエリアは、古くからある市街地で、大型スーパーやロードサイドの店舗も多く利便性の高いエリアです。駅の近くにはマンションも流通していますので、都内への通勤がメインで利便性を優先したい方や、車を持たない方は、このエリアを中心に物件探しを進めてみるとよいでしょう。

2つ目は、平成初期~中期に開発された住宅地です。四街道駅の南側には「美しが丘」や「めいわ」といった、一戸建を中心とした閑静な住宅地が形成されています。区画整理によって生まれた住宅地なので、道路や公園なども整備されており、住環境のとてもよいエリアです。駅から離れた場所でもバス便が整備されていますが、駅近と比べて店舗の数は少なくなるので、車がないとやや不便です。電車で都心や千葉市内に通勤しつつも、敷地の広さや環境重視の方は、このエリアを検討してみるとよいと思います。

そして3つ目は、平成後期から開発が進んでいるエリアです。四街道駅の東側に位置する「鹿渡地区」や物井駅の周辺では、現在でも区画整理による宅地開発が進められており、宅地や建売住宅の供給が見込まれます。新しいエリアだけに店舗などは少ないですが、道路やインフラはしっかりと整備され価格はリーズナブルです。新築をリーズナブルに購入したい方や、車での移動がメインの方はこちらを検討してみるのもよいでしょう。

四街道市は、中学校3年生までの子ども医療費が無料で、中学校3年生を対象に英検受験料1回無料、小学校1年生からの英語の授業実施、小中一貫教育の推進など、独自の子育て支援にも力を入れています。

また、三世代で同居・近居をする方を対象に、最大100万円の住宅取得(住宅の新築・購入)補助を行なう制度や、新婚世帯を対象に、新居の購入費やリフォーム費用の一部を最大60万円補助する制度もあり、若者世帯、子育て世帯の移住・定住に力を入れている市でもあります。

(参考)四街道市 暮らしの支援

都心まで1時間圏内でありながら、自然豊かで子育て環境のよい四街道市。価格もリーズナブルで、新築一戸建が3,000万円台前半から検討可能です。補助金などの活用を含め、ぜひ一度地域に詳しい不動産会社にご相談してみてはいかがでしょうか。

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