【1都3県】毎日座ってラクラク通勤!都心へ通勤60分圏内の始発駅

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都市部の不動産価格が上昇する中、子育てファミリーに人気が高まっている郊外エリア。中でも、毎日座ってゆったり通勤できる「始発駅」が注目されています。

目次

1. 住まい探しでもっとも重視される「通勤利便性」。始発駅が注目される理由とは?

価格がリーズナブルで自然豊かな郊外エリア。住んでみたいけど通勤が不安・・・という方は多くいらっしゃいます。そこで注目されているのが「始発駅」なのです。

1-1. 「通勤圏」はおおむね60分以内。首都圏の通勤圏は広がっている

住まい選びで「通勤圏」とされるのは、おおむね60分前後までと言われます。かつては国道16号線までが通勤圏と言われ、住まい探しのメインエリアでしたが、近年では鉄道路線の新設や、郊外から都心部への乗り入れが増えたことにより、通勤圏は16号線の外側まで広がっています。

1-2. 東京圏の鉄道混雑率は前年比13ポイント増加

都心部の不動産価格が上昇にともなう郊外人気で、都心に通勤する人は増加しています。国土交通省が公表した「都市鉄道の混雑率調査結果(2023年度実績)」によれば、東京圏の鉄道路線の平均混雑率(※)は136%と、前年比13ポイント増加しています。

特に混雑率が高い路線は、東京メトロ日比谷線(三ノ輪~入谷)の162%、JR中央線快速(中野~新宿)の158%、JR東海道線(川崎~品川)の150%などですが、公表されている31路線のうち29路線が100%超えとなっていることから、座って通勤するのはほぼ不可能です。

※通勤時間帯における定員(座席+立ちスペース)に対する乗車数(%)

1-3. 毎日座って通勤できる始発駅に注目!

郊外ベッドタウンの広がりや、コロナの終息にともなう都心回帰により、郊外から都心部への通勤者は今後も増えると考えられます。そんな背景のもと、通勤時間は少し長くても毎日座って通勤できる始発駅が注目されています。

今回は、都心まで通勤60分圏内の始発駅をエリア別にご紹介します。

2. 東京市部から都心に向かう主な始発駅

まずは、東京市部の始発駅をみていきましょう。

2-1. 東京市部の主な始発駅と所要時間

東京市部の主な始発駅と所要時間は以下の通りです。

なお所要時間は目安であり時間帯によって異なることがあります。(快速・急行等の利用を含みます。)

①JR中央線・青梅線快速

・豊田駅(日野市・新宿まで約35分)
・八王子駅(八王子市・新宿まで約40分)
・高尾駅(八王子市・新宿まで約50分)
・青梅駅(青梅市・新宿まで約60分)

②JR中央・総武線各駅停車

・三鷹駅(三鷹市・新宿まで約20分)

③京王線

・京王八王子駅(八王子市・新宿まで約40分)

④小田急多摩線

・唐木田駅(多摩市・新宿まで約50分)

⑤西武池袋線

・保谷駅(西東京市・池袋まで約25分)

⑥西武新宿線

・田無駅(西東京市・新宿まで約35分)
・拝島駅(昭島市・新宿まで約50分)

2-2. 座席指定列車

東京市部から都心に向かう沿線には座席指定列車があります。京王線の「京王ライナー」、西武線「S-TRAIN」や「拝島ライナー」など、数百円の追加料金はかかりますが、確実に座って通勤できるのは大きなメリットです。

2-3. 東京市部の始発駅の新築一戸建の価格相場

東京市部の始発駅で新築一戸建を購入する場合の価格相場を見てみましょう。

三鷹駅を除いては概ね3,000~5,000万円台と比較的検討しやすい価格帯と言えます。

駅名価格相場
豊田4,380万円
八王子・京王八王子3,480万円
高尾3,398万円
青梅3,180万円
三鷹6,080万円
唐木田3,490万円
保谷5,630万円
田無5,490万円
拝島3,590万円
出典:アットホーム(2025年3月現在)
各エリアの詳しい情報はこちらから

八王子市日野市青梅市三鷹市西東京市昭島市

3. 神奈川エリアから都心に向かう主な始発駅

次に神奈川エリアの始発駅です。

3-1. 神奈川エリアの主な始発駅と所要時間

神奈川エリアから都心に向かう主な始発駅と所要時間は以下の通りです。神奈川方面からは小田急線で新宿へ、東急線で渋谷へ向かうのが定番でしたが、2023年に相鉄線が東急東横線とJRに乗り入れを開始し、新たな通勤ルートとなっています。

①JR京浜東北線

・桜木町駅(横浜市中区・東京まで約40分)
・磯子駅(横浜市磯子区・東京まで約55分)

②JR横須賀線

・逗子駅(逗子市・東京まで約60分)

③みなとみらい線(東急東横線直通)

・元町・中華街駅(横浜市中区・渋谷まで約40分)

④東急田園都市線

・長津田駅(横浜市緑区・渋谷まで約30分)
・中央林間駅(大和市・渋谷まで約30分)

⑤小田急線

・本厚木駅(厚木市・新宿まで約50分)
・藤沢駅(藤沢市・新宿まで約55分)

⑥京王相模原線

・橋本駅(相模原市緑区・新宿まで約40分)

⑦相鉄線・小田急線

・海老名駅(海老名市・渋谷まで約60分)

3-2. 座席指定列車

神奈川方面から都心に向かう路線にも座席指定列車が設定されています。 JR東海道線・横須賀線の「特急湘南」と「グリーン車」、小田急線の「ロマンスカー(モーニングウェイ)」、京王線の「京王ライナー」などがあります。これらの列車を使えば、上記以外に茅ヶ崎駅、町田駅などを始発駅として利用することもできます。

3-3. 神奈川エリアの始発駅の新築一戸建の価格相場

神奈川方面の始発駅の新築一戸建の価格相場は以下の通りです。

横浜や湘南エリアはやや高めの相場ですが、厚木市や海老名市などの県央エリアでは3,000~4,000万円台とリーズナブルな相場となっています。

駅名価格相場
桜木町5,080万円
磯子4,580万円
逗子4,650万円
元町・中華街4,780万円
長津田6,780万円
中央林間4,699万円
本厚木2,980万円
藤沢4,799万円
海老名3,780万円
橋本3,690万円
出典:アットホーム(2025年3月現在)
各エリアの詳しい情報はこちらから

横浜市(中区磯子区緑区)・大和市厚木市藤沢市相模原市海老名市

4. 埼玉エリアから都心に向かう主な始発駅

次に埼玉エリアの始発駅です。

4-1. 埼玉エリアの主な始発駅と所要時間

埼玉エリアから都心に向かう主な始発駅と所要時間は以下の通りです。埼玉方面からは池袋へのアクセスがよいので、勤務地が池袋周辺の方は積極的に検討してみましょう。

①JR京浜東北線・埼京線

・大宮駅(さいたま市大宮区・新宿まで約30分)

②東武東上線

・志木駅(志木市・池袋まで約25分)
・川越市駅(川越市・池袋まで約35分)
・森林公園駅(滑川町・池袋まで約60分)

③東武伊勢崎線(スカイツリーライン)

・久喜駅(久喜市・浅草まで約60分)

④西武新宿線

・本川越駅(川越市・新宿(西武新宿駅)まで約45分)

⑤西武池袋線

・飯能駅(飯能市・池袋まで約50分)

⑥埼玉高速鉄道(東京メトロ南北線 直通)

・浦和美園駅(さいたま市緑区・永田町まで約45分)

4-2. 座席指定列車

埼玉方面からの座席指定列車は、JR上野東京ライン・湘南新宿ラインの「グリーン車」、東武東上線の「TJライナー」、西武池袋線(東京メトロ副都心線直通)の「S-TRAIN」、西武新宿線の「拝島ライナー」などがあります。

4-3. 埼玉エリアの始発駅の新築一戸建の価格相場

埼玉エリアの価格相場は以下の通りです。都心から50キロ圏内の森林公園、久喜、飯能などでは2,000万円台と非常にリーズナブルな相場となっています。少し通勤時間はかかりますが、広めの一戸建をリーズナブルに購入したい方にはおすすめです。

駅名価格相場
大宮3,890万円
志木3,980万円
川越市3,990万円
森林公園2,699万円
久喜2,980万円
本川越3,580万円
飯能2,980万円
浦和美園3,980万円
出典:アットホーム(2025年3月現在)
各エリアの詳しい情報はこちらから

さいたま市川越市久喜市

5. 千葉エリアから都心に向かう主な始発駅

最後に千葉エリアの主な始発駅です。

5-1. 千葉エリアの主な始発駅と所要時間

千葉エリアから都心に向かう主な始発駅と所要時間を見ていきましょう。千葉エリアからは、東京駅や上野駅など東側エリアへのアクセスが便利です。

①JR総武・横須賀線快速

・津田沼駅(習志野市・東京まで約30分)
・千葉駅(千葉市中央区・東京まで約40分)

②JR京葉線

・蘇我駅(千葉市中央区・東京まで約50分)

③東葉高速鉄道(東京メトロ東西線 直通)

・東葉勝田台駅(八千代市・大手町まで約45分)

④都営新宿線

・本八幡駅(市川市・新宿まで約45分)

⑤京成線

・京成津田沼駅(習志野市・京成上野まで約45分

5-2. 座席指定列車

千葉方面からの座席指定列車は、JR総武線快速・JR京葉線の「グリーン車」、京成線の「モーニングライナー」などがあります。なおモーニングライナーの始発駅は、京成成田駅で京成上野まで約60分で行くことができます。

5-3. 千葉エリアの始発駅の新築一戸建の価格相場

千葉エリアの価格相場は以下の通りです。津田沼(習志野市)や本八幡(市川市)などはやや高めですが、3,000~4,000万円台と検討しやすい価格帯となっています。

駅名価格相場
津田沼・京成津田沼4,190万円
千葉3,390万円
蘇我3,490万円
東葉勝田台3,280万円
本八幡4,780万円
出典:アットホーム(2025年3月現在)

6. 通勤の多様化に合わせ、郊外の始発駅を住まいの選択肢に

通勤60分圏内の首都圏の始発駅、いかがでしたでしょうか。

一見不便に見える郊外エリアですが、都心乗り入れや、快速・急行・座席指定列車などの運行で、都心へのアクセスは格段に向上しています。また、東京・神奈川・埼玉・千葉以外でも、つくばエクスプレスやアクアライン経由の高速バスなどを使えば、つくば市や木更津市などからも60分以内の通勤が可能です。

テレワークや時差通勤など、通勤の多様化にともない、住まい選びの選択肢も大きく広がっています。ぜひ郊外エリアの始発駅に注目して住まい探しを進めてみてはいかがでしょうか?